モッツァレッラのダイオキシン問題ですが、現在どうなっているのか、イタリアでの報道をいくつか見てみました。
そもそもの発端は、カンパーニアの水牛のモッツァレッラを検査したところ、130の製造所のうち25ヵ所から、EUの基準をわずかに上回るダイオキシンが検出された、というもの。
この25軒は計83の農家から水牛乳を仕入れていました。
検出されたダイオキシンの量は脂肪1gあたり6.2~6.8ピコグラム(1ピコグラムは1gの1兆分の1)。
EUの定める許容値は6ピコグラム以下。
現在、カンパーニア州では、カゼルタ、アヴェッリーノ、ナポリ県で水牛乳を扱うすべての酪農場(約400軒)を販売禁止にして検査を行っているそうです。
この問題が発表されて、韓国はイタリア製モッツァレッラの国内での販売を禁止しました。
日本、台湾、中国、シンガポールはイタリア製モッツァレッラの輸入を停止。
フランスは一次販売を禁止し(その後解除)、ポルトガルもそれに続きました。
これらを受けて、イタリアの農相がモッツァレッラを食べてみせるパフォーマンスをした映像は日本でも流れましたねえ。
農相は、検出されたダイオキシンの量はごく微量で健康には問題はない、韓国は神経質すぎるとコメントしています。
農相のパフォーマンス
↓
中国は、すべてのイタリア製チーズに3週間の検疫期間を課すことにしました。
これは事実上、イタリア製フレッシュチーズの輸入禁止です。
ところが、モッツァレッラの生産者団体によると、中国はこれまでモッツァレッラを商業ベースで輸入したことはないそうです。
ちなみに、モッツァレッラの輸出総額4800万ユーロのうち、日本への販売額は230万ユーロ(2005年)。
5パーセント未満です。
モッツァレッラの主な輸出先はフランス、ドイツ、イギリス、アメリカなどですが、イギリス政府は現時点では特に規制するつもりはないと言っています。
アメリカも輸入停止などの措置は取っていません。
カンパーニアのモッツァレッラの中でも、サレルノ県のものは今回の販売禁止措置や検査対象にはなっていません。
でも、カンパーニア産ということでひとくくりにされて、生産者は苦戦しているようです。
サレルノの酪農場が、私たちの製品は安全、と訴えて、こんな動画をupしていました。
モッツァレッラの輸入に関しては、アジアと欧米ではかなり違う反応が出ているようです。
イタリアでは、大した問題ではないから気にしない、という意見と、カゼルタやナポリのものは食べない、という意見の両方があるようです。
風評被害は、食品業界ではある意味避けて通れない試練。
ナポリのゴミ問題が原因だ、輸入乳のせいだ、などさまざまな憶測が飛び交っているようですが、後はイタリアがどんな捜査をし、どう対応するかにかかっていますよね。
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2008年3月31日月曜日
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