モデナのバルサミコ酢を巡る旅、その8です。
今日は、きのう紹介したバルサミコ酢造りの達人、イタロ・ペドローニさんとその家族が経営するレストラン、オステリーア・ディ・ルッビアーラ Osteria di Rubbiaraの話。
店は、モデナ郊外のルッビアーラという所にあります。
地図を「写真」にしてズームすると分かるのですが、畑の真ん中です。
大きな地図で見る
店のhpはこちら。
なんでも、モデナで2番目に古いオステリーアなんだそうで。
料理はイタロさんの奥様が作っています。
メニューは手打ちパスタ、セコンド、ドルチェのフィックス。
プリーモは、トルテッリーニ・イン・ブロード、
リコッタのトルテッローニの生バター和え、
肉のラグーのストリケッティ、またはマッケローニ・アル・ペッティーネなど。
プリーモを残したらセコンドは出さない、とhpに書いてありますねえ。
セコンドは、豚肉のローストの盛り合わせとじゃがいものオーブン焼き、
玉ねぎのフリッタータのトラディツィオナーレのバルサミコ酢がけ、
鶏肉のランブルスコ風味、
うさぎ肉のバルサミコ酢がけ、
うさぎ肉のカッチャトーラ、
コテキーノといんげん豆など。
ドルチェはリコッタのトルタ、
タリアテッレのトルタ、
ジェラートのバルサミコ酢がけ、
自家製ジャムのクロスタータなどなど。
どれも素朴な伝統料理ですね。
自家製ワインや食後酒も多数あります。
この店で食事をした人たちのサイトを見てみると、イタロさんはかなりな頑固おやじのよう。
携帯は入口で箱に没収。
ぶっきらぼうな店(だが人はいい)。
注文するのではなく、出てきたものを食べる。
プリーモが気に入らなければ2km先のレストランを予約してあるから、会計はイタロさん持ちでそこで食事するように言われるらしい(実際にはそんな人は現れていないようで、どうやら都市伝説か?)。
怒りっぽい人は行かないほうがいい。
まず男性に料理を出し、次に女性に出す。店には、「この店ではまず男性にサービスし、残ったら女性に出す」という古いモットーが壁に貼られている。
でも、みんな料理は高く評価しています。
イタリアで食べたパスタの中で一番おいしかった、というアメリカ人が撮った店の写真はこちら。
かなり職人気質そうなイタロさん、いったいどんな人なのかなあ。
イタロさんが店を紹介している動画がありました。
こちらです。
あれ、意外と普通じゃないですか。
玉ねぎのフリッタータや、ツナといんげん豆と赤玉ねぎのインサラータに、トラディツィオナーレのバルサコ酢を惜しげもなくたら~~~っとかけてますねえ。
フリッタータにかける時、「これは食べる直前にかけるんですよ、かけてから出してはいけません」、と念を押すところはさすがに職人気質。
店のhpに、ペドローニ家の朝食のリチェッタが紹介されています。
農家風朝食:厚めにスライスしたパンチェッタと白玉ねぎの薄切りをバターで焼き、卵を2個割り入れて目玉焼きにします。皿に盛りつけたら熱いうちにトラディツィオナーレのバルサミコ酢をかけます。
バルサメダ・トースト:食パンをトーストし、バルサメダ(ペドローニ製のバルサミコ酢のゼリー)を塗ります。
バルサメダ・ヨーグルト:放牧牛のミルクのヨーグルトにバルサメダを加えます。
ペドローニのバルサメダ
↓
食事をした後は、バルサミコ酢やワインやグラッパやバルサメダやらを大量に買い込みたくなると思われるので、丈夫で大きな袋を用意して行くとよさそうですね。
★オステリーア・ディ・ルッビアーラ Osteria di Rubbiara
要予約。22ユーロ~。定休日に関しては様々な情報が入り乱れているので詳細は店で確認を。
hpはこちら
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関連誌;「モデナのバルサミコ酢を巡る旅」は、『ラ・クチーナ・イタリアーナ』2006年3月号(2008年3月現在、クレアパッソで販売中)の記事を解説しています。
記事の日本語訳は「総合解説」に載っています。
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