2008年9月26日金曜日

ムンネッツァーリア

今日はパスタの話。
『ラ・クチーナ・イタリアーナ』の記事、「パスタ・エ・ファジョーリ」の解説です。

pasta e fagioli
パスタ・エ・ファジョーリ, photo by Moritz Guth


ムンネッツァーリア”というパスタ、知ってますか?
イタリア語で書くと munnezzaglia 。
正確には、ナポリの方言です。

答えはこれ。
 ↓
www.moldrek.com

え、いろんな形があってよく分からない?
ハハ、おっしゃる通り。
種明かしをすると、ムンネッツァーリアとは、乾麺のミックスパスタのことなんです。


『ラ・クチーナ・イタリアーナ』の記事では、イタリア各地のパスタ・エ・ファジョーリを紹介しています。
地方によって使う豆やパスタが違っていて、なかなかおもしろいものですねえ。
そんな中で、ナポリ風のパスタ・エ・ファジョーリに入れるのが、このムンネッツァーリアです。

ナポリの家庭では、余ったパスタをあれこれ全部一緒にパスタ・エ・ファジョーリに入れる習慣がありました。
スパゲッティのような長い麺は短く折って入れます。
経済的に無駄がないからこうしていたわけですが、これが見た目もなかなか賑やかで楽しげで、いかにもナポリ風な料理になるんですねえ。

ナポリ風パスタ・エ・ファジョーリ

ミックスパスタとグリーンピース

ミックスパスタとチェーチ

ミックスパスタとレンズ豆

ミックスパスタとじゃがいも


イタリアでは、デ・チェッコ(ディチェコ)やバリッラ(バリラ)の製品に“パスタ・ミスタ”があります。
ただ皮肉なことに、市販品になると決して安くはないもよう。


『ラ・クチーナ・イタリアーナ』では、香味野菜とトマト入りのナポリ風パスタ・エ・ファジョーリを紹介していますが、ここでは別のリチェッタをどうぞ。

ナポリ風パスタ・エ・ファジョーリ Fasole "ca" a munnezzaglia
原文はこちら
 ↓
www.bloggers.it

材料/
 カンネッリーニ(小粒の白いんげん)・・400g
 ラルド・・70g
 豚皮・・1片
 ムンネッツァーリア(ミックスパスタ)・・350g

・戻した豆、ラルド、豚皮をたっぷりの水に入れ、弱火で豆が崩れるまで煮る。
・パスタを加えて煮る。
・塩、こしょう(または唐辛子)、オリーブオイルで調味する。



このパスタに慣れると、1種類のパスタじゃ物足りなくなりそう・・・。



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関連誌;『ラ・クチーナ・イタリアーナ』'06年8月号(クレアパッソで販売中)
“パスタ・エ・ファジョーリ”の記事は「総合解説」'06&'07年8月号、P.4~に載っています。


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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

豆と魚介っていう組み合わせって日本人からするとなんだかミスマッチな感がありますが、南では意外とあるんですね。トスカーナでは全然苦にならないけど、やっぱり南では避けがちな素材。でもこわいもの見たさで時々頼んだりして。でも完食できない(汗)

prezzemolo さんのコメント...

くるりさん
言われてみれば、豆と魚介、日本ではあまり一緒に食べないですねえ。納豆ご飯にシャケのっけた、みたいな?
私もイタリアで食べる時は、お腹が空いてる時限定ですねー。イタリアの豆料理は大好きなんですけどね。

ジェラートはパンとの相性も良いデセール。シチリアとナポリの人のジェラートの食べ方は、ほんとに自由。

今日は、(CIR)7月号のリチェッタから、ジェラートの話(P.12)。 リチェッタのテーマは、シンプルにコーンやカップに入れるジェラートではなく、クロスタータやボンボローニ、はてはフォカッチャにのせるジェラート。 ジェラートのデセールの最高峰はトルタ・ジェラート。 パン・ジェラー...