年内最後の今日は、イタリア料理の大きな謎の話。
詳しくは今月の「総合解説」に載せましたが・・・。
ティラミスは誰が考え出して誰が名付けたのか、問題。
日本でブームになったのは1990年代だそうで、今どきの人たちは、生まれた時からティラミスが身近にあったんだなあ。
バブルの頃、ティラミスが初めて日本に伝わった時は、ファミレスを中心に大したブームだったんですよ。
でも、ブームになったのは日本だけじゃないんです。
世界的な現象でした。
アメリカでは日本より約10年前にブームが起きています。
だとしても、ティラミスが世界的にブームになったのは100年や200年前ではなく、ほんの30~40年前のこと。
なのに、このドルチェと個性的な名前の名付け親は誰か、いまだに謎なんです。
私も、何度かこのブログで取り上げたことがあります。
こちら。
私はトレヴィーゾのレストラン・レ・ベッケリエ説を比較的信じていたのですが、その後、余りにも多くの人や店が、自分が元祖だと訴え出ているのを見聞きして、うんざりしました。
1人以外はすべて嘘つきだなんて、もう、どうでもいいよ、という気分です。
でも、そんな気分に追い打ちをかけるように、元祖論争に新手が加わったという記事があったので、訳してみました。
ティラミスのリチェッタはネットで検索すると、400万もヒットするのだそうですよ。
マク〇ナルドもリチェッタを発表しているんだそうで。
この記事によると、ヴェネト州知事も元祖争いに参加したみたいで、もう泥沼ですね。
みなさんも、シンプルで簡単で美味しいドルチェを考えだしたら、特許出願や商標登録は早めにしといたほうがいいですよ。
自分たちが元祖だと主張するレ・ベッケリエの関係者。
↓
確かにネットには、これがオリジナルのレシピです、という情報が溢れているので、逆に堂々とオリジナルで勝負してくるティラミスの方が目を引きます。
あなたは今年は何回ティラミスを食べましたか?
それでは、よいお年を。
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“ティラミス”の記事の日本語訳は「総合解説」13/14年10月号に載っています。
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3 件のコメント:
そうですよね、商標登録が必要ですよね、
日本で大ブームになってた時にイタリアにいましたのでネットもない時代でしたから知りませんでした、
ローマで露店のジェラートのおばちゃんを手伝ってたときに日本の観光客に教えて貰いました。
フランスからイタリアに来てドルチェ等が美味しくてびっくりしました、
ティラミス知っているのですね、と聞いたら、バームクーヘン知っているの?と同じですよ、と観光客に言われてしまいました(笑)、
マルカルポーネは高価だっのかリコッタで代用しているお店もありました。
Vittorioさん
ティラミスのブームは、イタリアでもローマあたりだとかなり遅れて伝わったんですね。
すごく面白い話です。
フランスからくるとドルチェ美味しいですか。
私はイタリアから行ったらパリの惣菜、すべてがお洒落に見えて、毎日キャロットラペ食べてました。
にんじんがこんなに美味しいなんて、カルチャーショックでしたよー。
ティラミスはこんなに元祖争いがあるのか、、、、
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