今日はイタリアで一番ポピュラーな食前酒の話。
さて、そのカクテルはなんでしょう。
答えはこれ。
アペロールの赤い色が特徴的な、オールドファッショングラスでサーブされるソーダ入りカクテル、スプリッツspritzです。
材料はアペロール、プロセッコ、ソーダ。
日本など外国では、スプリッツァーspritzerという名前で知られていますよね。
でも、このスプリッツ、ドイツ語のspritzenが語源だけに、イタリアのカクテルというイメージが全然なかったなあ。
スプリッツの歴史は「総合解説」にも書いてありますが、そもそもはヴェネトなどイタリア北部を支配していたハブスブルグ家の兵士が広めたものなので、ドイツ語系の名前なんですね。
それにしても、イタリアでのスプリッツの人気はすごいです。
記事にもありますが、ローディのとあるバーでは、土日には450杯以上のスプリッツを作るそうです。
記事では、イタリアで一番飲まれているカクテルも紹介しています。
なんだと思いますか。
カンパリオレンジじゃないですよ。
スプリッツ、ネグローニ、アメリカーノ、モヒートだそうです。
カンパリ、スウィートベルモット、ジンのネグローニ。
↓
カンパリ、ベルモット、ソーダのアメリカーノ。
↓
ラム、ライム、ソーダ、ミントのモヒート。
↓
モヒートは世界的な流行なんですねえ。
キューバ生まれのモヒート以外は、どれも似たような色合いです。
アメリカーノは、こんな名前でもイタリア生まれのカクテル。
スプリッツもアメリカーノも、飲んだことなかったなあ。
スプリッツとアメリカーノの作り方。
↓
どちらもアペロールで作ってますねー。
スプリッツもアメリカーノも、同じものかと思ったら、違いはスプリッツはプロセッコで、アメリカーノはべルモット・ロッソ入り。
このスプリッツは、いわゆるクラシックバージョン。
この他に、バーテンダーさんのオリジナルスプリッツも色々あります。
カンパリ、アペロール以外にも、セレクトというヴェネチア生まれの赤いビターも使います。
特に、ヴェネチア風スプリッツを強調する時は、セレクトとヴェネトのプロセッコですね。
セレクト・スプリッツ
↓
つまみはカプリーノなどのフレッシュチーズ、ピンツィモーニオ、オリーブ、フライドポテトなどを添えて。
今晩のアペリティーヴォはスプリッツだな。
最近のつまみのマイブームは、チーズとキャラメル味のポップコーンなのです。
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“スプリッツ”の記事の日本語訳は「総合解説」2012年9月号、p.42に載っています。
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2015年1月13日火曜日
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