パスタ・エ・ファジョーリのような、パスタ+豆や野菜の料理がヴェネトには多い、と書きましたが、Marcello Brusegan著『LA CUCINA VENEZIANA』というヴェネト料理集には、
パスタ・エ・カリフラワー、パスタ・エ・レンズ豆、パスタ・エ・じゃがいも、パスタ・エ・グリーンピース、パスタ・エ・サボイキャベツと、様々なタイプのパスタ入りスープがありました。
パスタの方は、タリアテッレ、トゥベッティ、ミックスパスタなどと言ったところ。
でも、このパスタがとても個性的なパスタ・エ・ファジョーリの一種が、プーリアにあります。
その名は、チチェリ・エ・トリアciceri e tria。
チチェリはチェーチ、トリアはタリアテッレのこと。
ブログで以前に紹介しています。
こちら。
この時は、発音をそのまま表記してチーチェリ・エ・トリアと呼びました。
この料理は、パスタの一部を揚げる、というのが特徴なのですが、今回、「総合解説」の記事を訳していて新たに知ったのは、パスタは小麦粉と水、油、塩の生地なので、卵入りの市販品の麺を使うと違う味になる、ということ。
チチェリ・エ・トリアのリチェッタ。
↓
トリアの作り方の動画はこちら。
前日にチェーチを戻して、煮ている間にパスタを打って一部を揚げて、残りはゆでるとという、ベテランの腕が要求される一品。
食べると、本物の逸品と感じるんだそうですよ。
サレント地方の料理です。
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“チチェリ・エ・トリア”の記事とリチェッタの日本語訳は「総合解説」2012年9月号に載っています。
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