2015年1月15日木曜日

トレッビアーノ

今日はワインの話。

イタリアで一番たくさん栽培されているブドウ品種はなんだと思いますか?
簡単ですかね。

そう、サンショヴェーゼです。

で、2番目は、トレッビアーノ。

trebbiano
 ↓
Trebbiano grapes


ただし、トレッビアーノはトレッビアーノ・トスカーノ、トレッビアーノ・ロマニョーロ、トレッビアーノ・アブルッツェーゼなど、様々な種類がありますが、それらを全部まとめた時の結果です。
イタリアで一番多く栽培されているのはトレッビアーノ・トスカーノ。

このトレッビアーノ、軽くてニュートラルというイメージですが、フランスではユニ・ブランと呼ばれてコニャックのベースになるなど、世界的な栽培量もかなり多い品種だったんですねー。

ugni blanc
 ↓
_MG_4275


しかも、なんでもヴェルディッキオは、トレッビアーノの一種、トレッビアーノ・ディ・ソアヴェだということが、最近の遺伝子分析でわかったんだそうで。

verdicchio
 ↓
grappe de Verdicchio (Marche -Italie)

このトレッビアーノ・ディ・ソアヴェは、ロンバルディアではルガーナという白ワインになっています。

さらにもちろん、ヴェネトのワイン、ソアヴェにもブレンドされています。

そうそう、キアンティにもトレッビアーノは入っているし、ヴィン・サントにも使われてました。

平凡なぶどうというイメージだったけれど、あまりにも多才で真の姿がつかめないくらいです。
ヴェルディッキオやソアヴェなど、トレッビアーノのワインを集めて正体を明かさずに試飲してみるのも面白そう。


ヘネシーのユニ・ブランの畑。



こんなトレッビアーノ、最も歴史の古い品種の一つ(トレッビアーノ・ロマニョーロ)と言われていますが、名前の語源は、一説には、ピアチェンツァのトレッビア渓谷。

ヴァル・トレッビア




ところで、『ラ・クチーナ・イタリアーナ』誌で、「一番誌的で甘いトレッビアーノの姿」、なんていう素敵な言葉で紹介されているワイン、ヴィンサント・ブッチャネラですが、作り手のwebページはこちら
マルヴァジーアとトレッビアーノです。
ここまで言われると、飲んでみたいですね~。



-------------------------------------------------------

“トレッビアーノ”の記事の日本語訳は、「総合解説」2012年9月号に載っています。
[creapasso.comへ戻る]

=====================================

0 件のコメント:

ペースト・アッラ・ジェノヴェーゼはプラのバジリコが必需品。その栽培方法は徹底的。小さな若葉だけを使います。

イタリアの自慢の食材を紹介する記事(CIR5月号P.39)を解説していますが、モッツァレラの例として取り上げたのが、よりによって“muzzarella ind'à murtetta” という、聞いたこともないクセの強い笹かまぼこ型のモッッァレラでした。多分、知名度的には誰...