今日は、『サーレ・エ・ペペ』の記事の解説です。
問題。
パスクエッタ以外に、イタリア人がこぞってピクニックに行く日はいつでしょう。
ヒント
パスクエッタは、待ちに待った春が来て、うきうきしちゃう頃。
問題の日は、春になってポカポカしてきて、畑に戻る前の最後の息抜き。
答え
5月1日です。
この日は各地で春の到来を祝うカレンディマッジョというお祭りが開催されますが、アッシジの祭りは特に有名。
↓
イタリア料理の世界では、この日の主役はそら豆です。
5月1日だけのイタリアのそら豆の消費量は1000トンだそうですから、土用の丑の日のウナギみたいですねー。
この季節に旬を迎える典型的な食材で、しかも、初物が出回る時期。
5月1日に行われるピクニックは、ローマ地方ではマッジェッタmaggettaと呼ばれます。
この時期は、各地で新そら豆と新グリーンピースの収穫祭が開催されます。
シチリアの陶器の町、カルタジローネでは、収穫祭の15日後に新そら豆の収穫をするそうです。
新そら豆につきものなのが、新グリーンピース。
この種の豆は、とにかく新鮮さが命。
そら豆とグリーンピースにルーコラとペコリーノが加われば完璧、イタリア人の大好きな新青豆尽くしのパスタです。
それにしても、そら豆にペコリーノを組み合わせると、とたんに赤ワインに合う味になるから不思議。
美味しい豆類の産地として有名なプーリアのゾツリーノ。
おばちゃんパワーが半端ないです。
グリーンピースの花ってポピーみたいですね。
そういえば、最近は毎日青い豆食べてました。
枝豆です。
イタリアでも栽培しているようなので、そのうち、そら豆、グリーンピース、枝豆の青豆パスタが登場するのも時間の問題かと。
おまけの動画。
煮そら豆のスライドショー。
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関連雑誌『サーレ・エ・ペペ』、“初物のそら豆”の日本語解説とリチェッタは、「総合解説」2012年5月号に載っています。
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2014年7月28日月曜日
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