グラナ・パダーノの話をしていたところでローディーの話になったので、ついでですから、チーズの話でも。
ローディーの名産品、ロディジャーノの話は、このブログでも以前、こちらで取り上げています。
グラナ・パダーノとロディジャーノは、よく似たチーズで、どちらも、一般的に、“グラナ”と総称されるポー河流域で作られる硬質チーズです。
主な違いは、カードをプレスしてホエーを出すか出さないか。
出さないのがロディジャーノです。
グラナ・パダーノ
ロディジャーノ。
グラナ・パダーノはご存じの通り、パルミジャーノ・レッジャーノによく似たチーズです。
両者の主な違いは、原料となる牛乳の脂肪分の割合。
パルミジャーノは、脂肪分を一部分離させた牛乳に、分離させていない牛乳を加えて作るので、グラナ・パダーノより脂肪分が多く、出来上がりのチーズの味にも違いが生まれます。
あとは、餌の違いなどもありますが、詳しくは、以前のブログにまとめてあります。
こちらです。
パルミジャーノ、グラナ・パダーノ、ロディジャーノは、どれも、イタリアの代表的なグラナです。
牛乳の脂肪分、ホエーの残有量など微妙な違いで個性が生まれるんですねー。
パルミジャーノは世界で一番有名なグラナで、グラナ・パダーノは世界で一番売れているグラナ。
でも、ロディジャーノは生産量が少ないので、イタリアでもあまり流通してません。
ただ、ラスパドゥーラという食べ方が有名で、知名度はそこそこあります。
この削るチーズ、硬質チーズならなんでもできるかというとそうでもなく、ある程度しなやかな弾力性のある生地が必要です。
その点、ホエーを絞り切らないロディジャーノは、しっとりしていて最適なんでしょうね。
グラナ・パダーノでやろうと思ったら、熟成期間が数か月の若いものがいいそうです。
リゾツトなどのトッピングにおろしチーズを散らすより、ラスパドゥーラをのせるとかなりインパクトのある一品になります。
アスパラガスのリゾット
サルシッチャとラスパドゥーラのリゾット。
なんだか鰹節みたいですね。
ラスパドゥーラには平たくて幅広の刃のナイフで削りますが、鰹節の削り器でもできそう。
-------------------------------------------------------
[creapasso.comへ戻る]
=====================================
2014年7月15日火曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
(CIR)2022年4月号発売しました。
(CIR)2022年4月号 発売しました。 定期購読分の発送は月曜日の予定です。 さて、4月号は、毎年恒例、復活祭の号です。 復活祭は、2022年は3月29日、2023年は4月9日、2024年は3月31日と、毎年移動します。 復活祭は、復活、つまり再生と春のシンボル。月刊料理誌だ...
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg0qPj4UUFHrdsxlL44YDEGUV8Uw_JE8AjRQd0b31HS2oD3uSOwQUpVgJBHKyWga13fOj_3y2FXv4raVoHXjsFwDiEAD4CPx8aQjH01O0gdkupZahhE2erIjc1p0VcY8fWU97LVGQiZRRhj1nHda-61DwbfTl6VRr9laqiUK5cafF2lnF3xreXsLq1kJ7Kb/w140-h200/%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3_20240725%20(2).jpg)
-
グラナ・パダーノの話、その2です。 イタリアで流通しているハードチーズの50%近くを占めるグラナ・パダーノ(AC Nielsen調べ)。 2008年の生産量は、435万5347個でした。 平均的な販売価格は11.05ユーロ/㎏。 イタリアの硬質チーズの平均価格は12.70ユーロな...
-
今日はブラザートの話。 『ラ・クチーナ・イタリアーナ』の記事の解説です。 バローロのブラザート, photo by Silvio 記事によると、 ブラザート brasato は、イタリア語で「炭」という意味の“ブラーチェ brace ”の古い呼び方、“ブラーザ brasa ”が...
-
今日のお題はプリーモピアット。今月の「 総合解説 」P.5の料理です。 スパゲッティなんですが、料理名がやたらカッコイイ。 “アサシンのスパゲッティspaghetti all'asssassina”だって。 初めて聞きました。 聞いたこともない料理だったのに、逆にnetに...
0 件のコメント:
コメントを投稿