ジュリアノーヴァ風もヴァスト風も、“リチェッテ・ディ・オステリーエ・ディ・イタリア”シリーズ『ペッシェ』に載っています。
ちなみにこの本には、ほかにもグラード風(ゴリツィァ)、ペスカーラ風、テルモリ風(カンポバッソ)、セニガッリア風(アンコーナ)、サン・ベネデット・デル・トロント風(アスコリ・ピチェーノ)、キオッジャ風のブロデットのリチェッタが載ってます。
ジュリアノーヴァ風ブロデットは、ブロデットの本場マルケ州でも、特に有名なブロデット。
その特徴は、とにかく様々なアドリア海の魚を入れること。
この動画の解説には、3人前で7㎏の魚を使用、とあります。
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ジュリアノーヴァ風ブロデットBrodetto alla giuliese
ジュリアノーヴァのリストランテ・ベッカチェイのリチェッタです。
店のwebへージはこちら。
ブロデットの写真はこちら。
材料/4人分: マトウダイ・・800gのもの1尾 アンコウ・・300gが2尾 ホシザメの切り身・・4枚 スカンピ・・4尾 ヒメジ・・4尾 エイの切り身・・4枚 シイラの頭・・500gが2個 コウイカ・・200gが2杯 シャコ・・8尾 エイの切り身・・4枚 小ガニ・・8匹 トマトソース・・500g ピーマン・・1/4個 ににんく・・2かけ イタリアンパセリ・・1房 赤唐辛子・・1片 EVオリーブオイル、塩 |
・魚はわたを取り除いて洗い、水気をふき取る。 |
・トマトは湯むきして粗く刻む。にんにくはみじん切りにする。ビーマンと唐辛子は細切りにする。イカは輪切りにする。これらを全部大きな浅鍋に入れ、油を回しかけて塩をする。かき混ぜて弱火で15分煮る。 |
・鍋に魚を重ならないように加える(この形のままサーブするので)。まずスカンピとアンコウを入れ、数分後に他の魚を加える。ヒメジは最後に加える。 |
・塩味を調えて5~6分煮る。仕上げにイタリアンパセリのみじん切りを散らす。 |
材料を揃えるのは大変そうだけど、漁師町だったら問題なさそう。
大体どんなブロデットも作り方は同じなので、~風というのは、言ったもん勝ちということのようですなあ。
それでは、次はヴァスト風。
ヴァスト風ブロデットBrodetto alla vastese
ヴァスト(キエーティ)のオスタリーア・デル・パヴォーネのリチェッタです。
店のwebページはこちら。
材料/4人分: 魚各種(サラ、ヒメジ、シタビラメ、シイラ、エイ、ヤリイカ、シャコ)・・700g ムール貝とアサリ・・300g 皮むきトマト・・750g 赤パプリカ・・1個 赤唐辛子・・1片 にんにく・・3かけ イタリアンパセリ・・1房 バジリコ・・1房 EVオリーブオイル・・1カップ 塩 |
・魚は掃除して洗い、水けをふき取る。 |
・トマトは粗く切って幅広のテラコッタの浅鍋に入れる。油、細く切ったパプリカと唐辛子、にんにくと香草も加え、魚を硬いものから順に入れる。 |
・塩味を調えて蓋をし、かき混ぜずに弱火で20分煮る。トースとしたパーネ・カゼレッチョを添える。 |
どうやら、かき混ぜないのもブロデットのポイントのようですね。
でも、ジュリアノーウァ風とヴァスト風の違いというと、貝が入るか入らないかぐらいしかない。
ヴァスト風のほうがトマトが多くて水分が多いかなあ。
ちなみに、アックアパッツァと比べてみるのも面白いかも。
なんと、作り方はほぼ同じ。
違いは、魚の量とトマトの水気ぐらいかも。
存在感のある高級魚はアックア・パッツァ、庶民的な大衆魚(雑魚?)はズッパ・ディ・ペッシェかも。
スズキのアックア・パッツァ。
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関連記事“港のズッパ”は、「総合解説」2011年6月号に載っています。
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2 件のコメント:
ほぼ蒸し煮みたいなもんなんすね。でも、材料がハンパない。いつもそれぞれの材料を入れるタイミングとか心配していたけど、全部一緒に蒸してしまえ!って思えばこんな楽なこたーない。材料さえあれば(笑)
前にヴァストのマリーナ行ってどの店も閉まっていてがっかりした経験があるのですが、今後は大丈夫だ!わーい。ありがとうございます。
くるりさん
そうなんです。
水を加えないのがポイント。
今日、無水鍋っていうのを見たんですが、この鍋で作れば、テラコッタと同じ効果が得られるかも。
ブロデットも一人じゃ注文できないですねえ。
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