2018年7月23日月曜日

キッチン付きのパスティフィーチョのパスタ

今月の「総合解説」のパスタは
“手打ちパスタ店のパスタ”。

手打ちパスタのマエストロたちの作り出すパスタを、店で食べることができるという、キッチン付き製麺店の料理です。

店主はみんな、パスタのマエストロばかり。

総合解説」P.10の1品目のパスタは、マストロ・パスタイオ、ライモンド・メンドリア氏のパスタ。
こんな人物。
 ↓


店はフィレンツェのメルカート・チェントラーレにあります。
訳したパスタは、“ライム、ミント、しょうがのキタッラ”。

麺はリマチナータのセモリナ粉にコーヒーと粉のコーヒー、卵を加えたもの。
ソースは乾燥ポルチーニと頭付きエビのソースを組み合わせています。
どんな香りの料理になるんでしょうか。
麺と香りを組み合わせるのが得意な人のようです。

二品目は、ミラノのパスタ・フレスカ・ダ・ジョヴァンニのリチェッタ。

“ライム、ミント、しょうがのキタッラ”

麺はセモリナ粉と卵のキタッラ。
ソースは、パルミジャーノと油のクリームがベースで、これにライムの汁としょうがのすりおろし、ミントのみじん切りを加えたもの。
イタリア料理では珍しく、火を使わないソースです。
暑い季節にはぴったりですね。

店のfacebookはこちら

3品目はレッチェのパスティフィーチョ・リストランテ・イン・ヴィア・ローマの

“トマトとチョコレートのサーニェ・カンヌラーテ”

プーリアの店だけあって、プーリアの手打ち麺はお手のもの。



しかも麺はセナトーレ・カッペリ小麦の生地。
上の動画からも、小麦にこだわっていることが分かります。
サーニェ・カンヌラーテの成形方法もアップで説明しています。
動画で見るとよく分かりますねー。

ソースの食材は、パキーノトマト、赤玉ねぎ、カチョリコッタ、EVオリーブオイルと、南イタリアの太陽を感じさせるものばかり。
美味しくない訳がない。

最後はローマのボッテガ・パスティフィーチョ・コン・クチーナの
“アーティチョークのカッペッラッチ”

マルツォリーノというトスカーナの羊乳の硬質チーズと、中部イタリア産の羊乳の硬質チーズ、ペコリーノ・ディ・フォッサに、ローマ名物のアーティチョークを組み合わせた詰め物パスタ。

どれも素晴らしいですねえ。
ソースにもこだわったアルティジャナーレのパスタ、一度は味わってみたいものです。

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“手打ちパスタの店のパスタ”の記事の日本語訳は、「総合解説」2016年3月号に載っています。
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