時節柄、チョコレートが食べたくなる今日この頃ですが、4月号の『サーレ・エ・ペペ』の記事で、解説に載せられなかったチョコレートの記事があったので、訳してみます。
「チョコレートはイタリアが誇る美食文化の一つで、作り手も、たくさんいる。
バーチ・ペルジーナのような有名メーカー、ヌテッラやミラノのメーカー、ザイーニのチェリー入りのボエーリのような大ヒット製品もある。
ボエーリ
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1911年発売のクレミーノ・フィアットが有名な、イタリアで一番古いメーカー、ボローニャのマイヤーニは、1796年創業。
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トリノは歴史的に最も重要なチョコレートの街だ。
トリノの象徴、モーレ・アントネッリアーナができる(1899年)前からカカオは飲み物として広まっていた。
バヴァレイザと言う名のコーヒーとチョコレートがベースの飲み物で、後にビチェリンと呼ばれるようになった。
19世紀になるとトリノでカカオマスを精錬して砂糖とバニラを加える機械が発明され、チョコレートの大量生産への第一歩が踏み出された。
ミケーレ・プロシェは、カカオに地元のもっと経済的な材料、ヘーゼルナッツを加えてジャンドゥイヤ・ペーストを作り出した。
そしてポール・カファレルと一緒にジャンドゥオッティの生産を始める。
その会社がバラッティ・エ・ミラノだ。
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トリノのジャンドゥィオッティは、グイド・ゴビーノのミニ・ジャンドゥィオッティやドモーリなどの新しいメーカー、グイド・カスターニャなどの職人へと受け継がれていく。
チョコレートにドライフルーツを加えて成功したのが、1922年創業のバーチ・ペルジーナだ。
崩れたヘーゼルナッツを有効利用した製品、カッゾットがヒットした。
シチリアには、アルティジャナーレのチョコレートの伝統を受け継いだモディカのチョコレートがある。
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16世紀にスペイン人がもたらした最初のカカオの種と一緒に伝わった、アステカの古い製法を守ったチョコレート。
シチリアで一番古いチョコレートメーカー、ボナイウート(1880年創業)もモディカにある。
バーチは手作りする人も多いようで、記事にはリチェッタも載っていました。
それによると、
・ジャンドゥィアチョコレート240gと生クリーム70mlを溶かし、炒った刻みヘーゼルナッツ30gを加えます。
・これを冷蔵庫で冷やしたら太い丸口金をつけた絞り袋に入れ、クルミ大に搾りだして冷蔵庫で1時間冷やし固めます。
・丸ごとのヘーゼルナッツの粒を1粒ずつてっぺんにのせて再び冷やします。
・ビターチョコレート300gを溶かし、バーチを1個こずつ浸して全体にコーティングします。
紙トレーにのせて完全に固めます。
キスって名前のチョコなんて、バレンタインデーの贈り物にぴったりだなー。
一生懸命作る可愛い女子がいても不思議じゃない。
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2016年2月10日水曜日
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