2016年2月29日月曜日
イースター料理
クレアパッソの「総合解説」では、前半はリチェッタ、後半は食材、グルメガイド、ワインなどの話題を取り上げています。
リチェッタには、4月号から“メニュー”という新ジャンルが登場しています。
これは、テーマに基づいて前菜からドルチェまで、コースで紹介する、というリチェッタです。
4月号のテーマは、「イースターのブランチ」と、「オルトレポーのパスクエッタ」。
4月というと、春=復活祭の季節ですからね。
ちなみに2016年の復活祭(パスクア)は3月27日(日)。
そしてパスクエッタは、翌日の3月28日(月)です。
復活祭は、イタリアではクリスマスに次ぐ大きな宗教行事ですが、宗教以外にも、厳しい冬が終わって春になる、新しい命の息吹に感謝する、というような意味合いも大いにあります。
それにしても、年を取るにつれて、春のありがたみがますます大きくなってきました。
今じゃ、春の訪れを祝うイタリア人の心境もよーくわかる年齢になりましたよ。
復活祭もクリスマスに負けないぐらい、特別な料理を食べる習慣があるイタリアですが、特にパスクアのプランゾは伝統的な料理を食べます。
子羊料理やドルチェのコロンバが有名。
そこで、そこまで大げさに宗教的な食事にはしたくないけど、世間一般的なイースターの名物料理は、一応押さえておきたい、という都会の現代子のために『ア・ターヴォラ』誌が提案したのが、ブランチというスタイルにしたモダンでカジュアルなイースターメニューです。
プーリアのシェフが提案する伝統的なパスクアのブランゾ。
↓
グリーンピース、リコッタ、卵、アーティチョーク、玉ねぎ、ペコリーノなど、復活を象徴する食材を使うのが伝統料理の特徴。
そのいいとこどりをしたのが、「総合解説」の“イースターのブランチ”のメニューです。
リグーリアのトルタ・パスクアリーナ、ウンブリアのトルタ・ディ・パスクア、シチリアのカッサータと、各地のイースターの名物料理も色々組み込んでいます。
トルタ・パスクアリーナ
↓
トルタ・ディ・パスクア
↓
トルタ・パスクアリーナは卵をかなり入れてますねー。
プレッシンスアというフレッシュチーズは、地元でないと手に入らないです。
でも大丈夫。
記事では、現代的な配合と材料のリチッタを紹介しています。
カッサータに関しては、地方料理のリチェッタとして別の記事を紹介していますが、その中に、シチリアのカッサータにまつわるこんな言い回しを紹介しています。
シチリアでは、
「パスクアの朝にカッサータを食べないくらいケチ」
というのだそうです。
カッサータ
↓
これはとてもモダンな感覚のカッサータですね。
“イースターのブランチ”の記事では、“春のカッサータ”という、オレンジがポイントのアレンジ版を紹介しています。
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“イースターのブランチ”と“オルトレポーのパスクエッタ”のリチェッタの日本語訳は、「総合解説」13/14年4月号に載っています。
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