木の実つながりで、今日はアルト・アディジェの“栗の道”の話。
『ラ・クチーナ・イタリアーナ』の記事の解説です。
アルト・アディジェのヴァッレ・イサルコ地方には、アルプスでもっとも広大な栗の森があるんだそうです。
ヴァッレ・イサルコの美味しいもの
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はあ、地中海から遠く離れた、穏やかなイタリアもいいもんだなあ。
雄大で牧歌的で美しい風景が広がる地方ですが、山は山ですよね。
遊びに行くのと、そこで暮らすのは多分大違い。
栗は、山のパンとも言われて、この地方では欠かせない食糧でした。
この地方には、Keschtnweg(発音はわかりませんが“栗の道”のこと)という観光コースがあります。
この地方の大部分の農場やカンティーナでは、栗の季節には、トルゲレンという、新ワインのお祭りをやります。
そこで、この季節には、山あるきをしながらトルゲレン巡りをして、新ワインと地元料理を堪能する、と言う、めちゃ楽しそうなことができます。
栗の道
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トルゲレン
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トルゲレンのシーズンは、10月半ばから、11月上旬ごろ。
料理は、焼き栗、ソーセージ、スペック、チーズ、じゃがいも、カネデルリ、ニョッキ、クラプフェンなど、素朴なものばかり。
サン・パオロのトルゲレン
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街中でもやってるんですね。
新ワインと栗は相性バッチリの組み合わせですが、旬の時期がぴったり同じだったんですね。
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関連誌;『ラ・クチーナ・イタリアーナ』2011年10月号、“アルト・アディジェの栗の道”の解説は「総合解説」2011年10月号に載っています。
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