今日はテーブルの金と呼ばれる食べ物の話。
何のことでしょう。
答えはこれ。
↓
Home-made polenta / mia3mom
そう、ポレンタ。
とうもろこしの黄色い色が美味しそうですねえ。
ポレンタは、18世紀のヴェネトを中心とする北イタリアの民衆の主食でした。
パンよりポレンタに関する文献のほうが多く残されているんだそうです。
でも、とうもろこしばかり食べていると、必須アミノ酸のナイアシン欠乏症であるペラグラ病になってしまうんだって。
この病気の名前がイタリア語だということからも、どれだけ北イタリアにポレンタが普及していたかがわかりますねえ。
下の動画、伝統的なポレンタの作り方というタイトルですが、電動のニーダーを使ってます。
こういう便利な道具があるんですね。
もっと現代的に作るなら、インスタントポレンタ粉を使う。
情緒も何もないけど、あっという間にできて簡単便利。
1時間近くかき混ぜ続けるのは現代人には不可能だもんね。
グルテンフリー食材としても注目度アップ中。
1時間かけてかき混ぜながら煮るポレンタは、そのうち姿を消す運命だろうなあ。
それにしても、ポレンタの粉として最高と言われている粉があるなんて、知らなかったなあ。
トレント県のストーロという村で作られたものです。
アグリ90という共同組合の製品が有名。
製品を紹介する動画
ストーロ名物、とうもろこしハウス。
10月に収穫した後、山の冷たい風で乾燥させます。
↓
La casa de maiz / lo.tangelini
ストーロのラ・ポレンテーラという名前のアグリトゥーリズモ。
冬じゃなければ今すぐ行きたい。
ストーロの名物料理。
北の料理のポレンタですが、なぜかナポリでも人気が出ました。
ポレンタの話、次回に続きます。
-------------------------------------------------------
関連雑誌;『サーレ・エ・ぺぺ』2012年2月号、“ポレンタ”の記事とリチェッタは、「総合解説」2012年2月号に載っています。
[creapasso.comへ戻る]
=====================================
2014年3月3日月曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
ジェラートはパンとの相性も良いデセール。シチリアとナポリの人のジェラートの食べ方は、ほんとに自由。
今日は、(CIR)7月号のリチェッタから、ジェラートの話(P.12)。 リチェッタのテーマは、シンプルにコーンやカップに入れるジェラートではなく、クロスタータやボンボローニ、はてはフォカッチャにのせるジェラート。 ジェラートのデセールの最高峰はトルタ・ジェラート。 パン・ジェラー...
-
グラナ・パダーノの話、その2です。 イタリアで流通しているハードチーズの50%近くを占めるグラナ・パダーノ(AC Nielsen調べ)。 2008年の生産量は、435万5347個でした。 平均的な販売価格は11.05ユーロ/㎏。 イタリアの硬質チーズの平均価格は12.70ユーロな...
-
今日はブラザートの話。 『ラ・クチーナ・イタリアーナ』の記事の解説です。 バローロのブラザート, photo by Silvio 記事によると、 ブラザート brasato は、イタリア語で「炭」という意味の“ブラーチェ brace ”の古い呼び方、“ブラーザ brasa ”が...
-
今日のお題はプリーモピアット。今月の「 総合解説 」P.5の料理です。 スパゲッティなんですが、料理名がやたらカッコイイ。 “アサシンのスパゲッティspaghetti all'asssassina”だって。 初めて聞きました。 聞いたこともない料理だったのに、逆にnetに...
0 件のコメント:
コメントを投稿