店の名はピッツェリーア・デル・ポルト。
webページはこちら。
オーナーのカルロ・アヴァッローネ氏によると、20年前に店を始めた当初はピッツァを売っていたのですが、愛する地元ガエータの伝統食、ティエッラを出そうと思って、様々な家庭でティエッラを教わるところから始めたそうです。
今では、15種類のティエッラを店で出し、ティエッラの歴史を研究して、地元の子供たちに作り方を教えて、ティエッラの第一人者を自負しています。
スペチャリタは、ムール貝とズッキーニ、なすとプローヴォラのティエッラなど。
いずれも、“キロメートル・ゼロ”(地産地消)のものばかり。
大人気になって、レストランから外食産業まで、様々な人がコピーしようとしたけれど、成功したのは主婦だけだって。
いや~、この発想、斬新ですなあ。
長いことイタリア料理業界の発言を訳してますが、ここまで敬意と愛情を持って主婦の味を褒めた人はいませんよ。
タコのティエッラのリチェッタを公表しているので、訳してみます。
原文はこちらのページ。
タコのティエッラ La Tiella di Polpo |
材料:6人分 生地 00タイプの小麦粉・・200g 水・・1カップ 塩、砂糖・・各ひとつまみ EVオリーブオイル・・大さじ1 ドライイースト・・1/2袋 詰め物 タコ・・300g 完熟トマト・・80g ガエータのオリーブ・・80g EVオリーブオイル・・大さじ1 にんにく・・1/4かけ 刻み唐辛子・・1/2本分 イタリアンパセリのみじん切り・・一握り |
生地
・小麦粉と水に他の材料を1つずつ加えながら混ぜ、20分こねる。布巾で覆い、24度以下で3時間発酵させる。 ・鍋にたっぷりの水を入れて沸騰させ、タコを入れて中火で最低15分ゆでる。蓋をしてそのまま冷ます。 ・トマトを小角切りにし、ざるに入れて水気をきる。イタリアンパセリ、にんにく、唐辛子をみじん切りにしてトマトと混ぜる。オリーブとオリーブオイルも加える。 ・生地を2つに分け、手と麺棒で厚さ3㎜以下に丸く伸ばす。1枚は直径30cm以上にする。 ・直径28㎝の浅い型に油を均一に塗り、大きな生地を型からはみ出すように敷き込む。トマトとタコを詰める。 ・残りの生地をかぶせて縁を指で摘まんで閉じ、油を塗る。200度のオーブンで20分焼く。 |
お弁当を作るおかあさんになったつもりで作りましょう。
岬の突端部分にある店です。
ガエータにお寄りの際は、ぜひ、テッラチーナの白ワインと一緒にタコのティエッラでも。
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関連誌;『ラ・クチーナ・イタリアーナ』2011年7月号、グルメ紀行“ガエータ”の記事は、「総合解説」2011年7月号に載っています。
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