『ラ・クチーナ・イタリアーナ』によると、1860年の冬、ガエータのオリーブの樹は、ディ・ルッソ家の農場のただ1本を除いて、すべて切り倒されてしまったんだそうです。
ところが、こちらのサイトによると、第二次大戦中にドイツ軍に占領された際の冬にも、オリーブの樹が切り倒されたそうです。
ということは、80年後に、すでに切り倒したくなるくらい太いオリーブの樹があったということですね。
1860年の話は、やっぱりちょっと胡散くさいかも。
あれ、このサイトのガエータのオリーブの歴史を書いている人、コズモ・ディ・ルッソさんだって。
なんと、ディ・ルッソ農場の人じゃないですか。
ネット上には、あちこちにこの人が発表したと思われるガエータのオリーブの話がupされています。
どうやら、本当にこの人しか、今やガエータのオリーブを語る人はいないのかも。
まあ正確には、ガエータのオリーブの実態は、隣のイートリのオリーブなので、ガエータでオリーブを本格的に栽培しているのが彼だけでも不思議はないか。
ディ・ルッソ氏
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記事の中でも紹介されているガエータ料理、ティエッラは、ガエータで一番有名な郷土料理。
いろんな具を詰めるトルタ・サラータで、別名、ガエータのピッツァ。
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この料理は、漁師や農夫の奥さんが、早朝に海や畑に出かけるご亭主のために作った料理が元で、冷めても美味しくて日持ちして、ナイフやフォークがいらない、という特徴があります。
今で言うストリートフードですね。
ナポリ王で両シチリア王の、フェルディナンド4世の好物だったことでも知られています。
彼は、膨大な権力を握っている割には庶民派で憎めないボケ体質で、生地の中に魚と野菜が詰まったこのトルタを食べて、「プリーモとセコンドとテルツォやあ~」という迷コメントを残したことが、都市伝説となって伝わっています。
出典はこちらのページ
ちなみに彼は、奥さんから当時大流行していたヴェルミチェッリを手づかみで食べるのは下品だと言われて、フォークを使う習慣を広めるきっかけになった人物ですね。
それまでは、フォークの歯は2~3本だったんですねー。
確かに、これじゃスパゲッティは食べにくい。
だから、手づかみで食べていたんですね。
意外と最近ですねえ、フォークの歯が4本になったのは。
ティエッラのリチェッタは次回に。
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関連誌;『ラ・クチーナ・イタリアーナ』2011年7月号、グルメ紀行“ガエータ”の記事は、「総合解説」2011年7月号に載っています。
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