原文はこう。
↓
Il povero Gatto, sentendosi gravemente indisposto di stomaco, non potè mangiare altro che trentacinque triglie con salsa di pomodoro e quattro porzioni di trippa alla parmigiana: e perchè la trippa non gli pareva condita abbastanza, si rifece tre volte a chiedere il burro e il formaggio grattato!
La Volpe avrebbe spelluzzicato volentieri qualche cosa anche lei: ma siccome il medico le aveva ordinato una grandissima dieta, così dovè contentarsi di una semplice lepre dolce e forte, con
un leggerissimo contorno di pollastre ingrassate e di galletti di primo canto. Dopo la lepre si fece portare per tornagusto un cibreino di pernici, di starne, di conigli, di ranocchi, di lucertole e d’uva paradisa; e poi non volle altro.
まずはヒメジのトマトソース。
原文はこうなっていますが、トスカーナでは、これつまりヒメジのリヴォルノ風ということですね。
TVドラマ版でも、リヴォルノ風と言っています。
ヒメジのリヴォルノ風は、カッチューコ・アッラ・リヴォルネーゼと並ぶトスカーナの代表的な魚料理。
ヒメジのトマトソース煮というシンプルな料理。
魚の淡い赤い色とソースの鮮やかな赤い色が特徴。
猫はヒメジを35尾と注文していますが、普通の人間の場合、ヒメジが大きければ一人前1尾、小さければ、この動画のように2、3尾といったところでしようか。
次はトリッパ・アッラ・パルミジャーナ。
これだけトスカーナ料理を集めているのに(ちなみに作者のカルロ・コッローディはフィレンツェ生まれで、お父さんは貴族の館の料理人)、なぜかトリッパは、有名なフィレンツェ風ではなく、お隣のエミリア=ロマーニャ州の料理。
フィレンツェ風は、トリッパをトマトソースで煮ますが、パルミジャーナは香味野菜とトマト、ブロード・ディ・カルネで煮込んで、仕上げにパルミジャーノを散らします。
トリッパ・アッラ・パルミジャーナ
そして狐が注文したのが、まず野兎のドルチェ・フォルテ。
強くて甘い野兎とは、ちょっと想像しにくいですが、ドルチェフォルテdolceforrteとは、トスカーナの言い方で“アグロドルチェagrodolce”甘酸っぱいという意味。
煮汁に砂糖、レーズン、カンディート、ビネガーなどを加えたトスカーナの煮込み料理です。
イタリア料理では代表的な野兎の調理方法の1つでもあります。
こんな料理。
この野兎の付け合せに狐が要求したのは鶏。
pollastre ingrassate とgalletti di primo cantoを直訳すれば、太らせた若鶏と一番鶏。
pollastra は鶏の中でも1.5㎏以上に太らせたもの。
作者のコッラーディとほぼ同時代にトスカーナで暮らしたアルトゥージは、ゆで鶏にするとおいしいと書いています。
トスカーナで一番鶏と言えば、ワインのキアンティにまつわる有名な話がありますよね。
シエナとフィレンツェの領土争いで境界線を決めるために使われたのが、朝の到来を告げる一番鶏。
キアンティ・クラッシコのキャラクターとしても親しまれてますよね。
これを付け合わせに注文するなんて。
お客さん、通すぎる~。
そていよいよ後は最後のチブレイーノですが、今日ははここで力尽きました。
チブレオの話は次回に。
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