プラートの話をしてきましたが、最後は“セロリのリピエーノ”の話。
『ラ・クチーナ・イタリアーナ』の記事の解説です。
プラート名物で有名なものと言えば、ビスコッティ・ディ・プラート、そしてDOCGワインのカルミニャーノあたりでしょうか。
そしてちょっと珍しいのが、“セーダニ・リピエーニ・アッラ・プラテーゼsedani ripieni alla pratese”。
「詰め物をしたセロリ」という意味の料理名です。
一体どんな料理なのか、紹介している動画をどうぞ。
まず市場で料理の材料を買いつつ、プラート名物をあれこれ紹介しています。
ビスコッティ、カルミニャーノのオリーブオイル、ワインの次にちらっと映るのは、プラートのパン、ボッザbozza。
まず、セロリ、にんじん、玉ねぎのみじん切り、挽肉、トマトのパッサータでラグーを作ります。
セロリはさっとゆでて詰め物(挽いた子牛肉とモルタデッラがベース)を詰め、小麦粉と卵をつけて油で揚げます。
これをラグーに入れて煮ます。
揚げてからラグーで煮ると言う手の込んだ料理。
セロリのリピエーノという名前だから野菜料理かと思いきや、しっかり肉料理のセコンド・ピアットです。
詰め物には、子牛の挽肉は定番のようですが、他に、鶏レバー、鶏胸肉、生ハム、ハム、パン粉、乾燥ポルチーニなど、様々なバリエーションがあります。
『ラ・クチーナ・イタリアーナ』で紹介している店、バギーノBaghinoのセロリのリピエーノは、葉付きセロリを丸ごと1本どーんと皿に盛るという、プロならではの盛り付け。
バギーノのセーダニ・リピエーニ
ボッザとカルミニャーノを添えてどうぞ。
食後にはビスコッティとヴィン・サントを忘れずに。
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関連誌;『ラ・クチーナ・イタリアーナ』2007年10月号
“プラート”の記事の解説は「総合解説」'07&'08年10月号に載っています。
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