今日はワインの話。
ア・ターヴォラではDOCGワインを毎月1本紹介しています。
今月配本号では、トルジャーノ・ロッソ・リゼルヴァを取り上げていました(P.92)。
トルジャーノはウンブリアの町。
この町の名前は、「トッレ・ディ・ジャーノ」、つまり“ジャーノの塔”に由来するのだとばかり思っていたら、トルジャーノのコムーネの公式ページに、こんなことが書いてありました。
「一説では、“川の塔”という意味の“turris amnes”が語源と言われているが、4世紀にこの地方を支配していたトゥルシウス一族Tursiusの名前が語源、という説のほうが信頼性がある。
“ジャーノの塔、トッレ・ディ・ジャーノ”という説は、言いやすくて魅力的な言葉だったところから自然に広まった民間伝承。最近では、Tursaというウンブリアの戦いの女神で国境を守る神が語源という説もある」
あらら、「ジャーノの塔」は都市伝説だったのか。
それにしても、トルジャーノDOCG用のぶどう畑のうち、ルンガロッティが所有しているのは80%、というのは、ちょっとびっくりでした。
ルンガロッティ100%じゃないとは。
残りの20%を所有しているのは、ブロガール・ヴィーニBrogal Vini というカンティーナ。
そしてこれが、彼らの造っているトルジャーノDOCG、「サンタ・カテリーナ2003/カステッロ・ディ・アンティジャーノ」10.5ユーロ。
2.3ユーロ引きだあ。
↓
http://www.enotecalombardi.com/it/DettaglioProdotto.php?c=04809
ちなみにルンガロッティ のトルジャーノ・ロッソ・リゼルヴァ・ヴィーニャ・モンティッキオ2001は、同じ店で22.5ユーロ。
↓
http://www.allacortedibacco.com/shop/product.php?productid=18780&cercavino
ルンガロッティが作って育てたトルジャーノDOCGの牙城に切り込んでいったサンタ・カテリーナ、どんなワインなんでしょうねえ。
こちらは2007年のVinitalyでの、トルジャーノ・ワイン管理組合の会長さんへのインタビュー。
会長のテレーザ・セヴェリーニさんは、ルンガロッティの創業者ジュルジョ・ルンガロッティ氏の娘さん。
会場にサンタ・カテリーナが出品されている様子がちらっと映りますが、やはり話題はルンガロッティへ。
熱く語っています。
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関連誌;ア・ターヴォラ今月配本号(2006年2月号)
記事の翻訳は総合解説に載っています。
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