今日の話題はペコリーノ・トスカーノ。
先日、ペコリーノ・ロマーノしょっぱい問題について考えて以来、ペコリーノが気になっています。
ペコリーノ・トスカーノも歴史の古いチーズです。
ローマから製法が伝わったそうです。
でも、ペコリーノ・トスカーノにはしょっぱい問題は起きていないようで、やっぱり純粋にその地方の味の好みなんでしょうか。
とは言え、ペコリーノ・トスカーノにも問題はありました。
ここ数年、生産量が減少していています。
脂肪を減らしてタンパク質を増やすという、栄養価からのアプローチは、現代の消費者に合わせる変化の代表的なものですが、ペコリーノ・トスカーノの生産者が考えたのは、ピスタチオ風味やトリュフ風味の製品を作る、という新製品の開発。
フレーバー付きのペコリーノ・トスカーノがトレンドの最先端と言えるかも。
ペコリーノはイタリア各地で造られていますが、代表的なのは、ロマーノ、トスカーノ、サルドの3種類。
しかもロマーノは大部分がサルデーニャで造られていて、トスカーナで造られているものまであります。
それでもペコリーノ・ロマーノとサルドを味見すると、かなり違って面白いですよね。
ロマーノと比べるとサルドもかなりマイルドですが、トスカーノは3つの中で一番マイルド。
ペコリーノ・トスカーノの製造の中心地はシエナ県のピエンツァ。
ヴァルドルチャの中にあります。
ヴァルドルチャは、シエナ県の4つの宝のうちの一つ。
あと3つは?
1つはピエンツァ。
残りは「総合解説」を読んでください。
ペコリーノ・ディ・ピエンツァ
↓
ヴァル・ドルチャ
↓
はー、心が洗われますねー。
世界遺産。
ピエンツァ
歴史地区はもちろん世界遺産。
↓
今すぐ飛んで行きたい~。
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“シエナ県”のグルメガイドの日本語訳は、「総合解説」2015年5月号に載っています。
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2017年10月5日木曜日
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