2017年6月8日木曜日
ローマとラツィオ料理の本
今月の「総合解説」から、クレアパッソで販売している本の日本語訳を載せることにしました。
最初はローマ料理の本です。
取りあえず、ローマ料理が載っている主な本を集めてみたら、約10冊ありました。
もちろん1冊まるごとを訳すのは無理ですが、少しずつでも、継続すればかなりの量が訳せるはずだと考えて、取りあえず始めることにしたのです。
最初はローマ料理を選びました。
取り扱っている本のリチェッタの中から、前菜と軽食、プリーモ、セコンド、野菜、肉、魚、ドルチェの順で、いくつか訳しました。
頻繁にリチェッタを参照した本は
左から、1.ニュートンシリーズの『クチーナ・ロマーナ・エ・エブライコ・ロマネスカ』、
2.グリバウドシリーズの『ラツィオ』、
3.グイド・トンマーゾシリーズの『ローマ・エ・ラツィオ』
です。
1は料理人に一番読まれているシリーズ。
おそらく、かなり昔からある本です。
表紙のデザインを変えながら現在まで受け継がれているようですが、現在は、なぜか数種類の表紙のデザインが出回っています。
中身はどれも同じです。
料理人に人気があるのは、出版されたのが古い本ですが、あまり古すぎると、歴史的な価値はありますが、言葉が難解だったり、食材が手に入らなかったりして、あまり実用的ではありません。
その点、このシリーズは適度に古くて、適度に実用的です。
リチェッタだけでなく、料理の背景などの説明も豊富。
今回訳してみて、まず最初にこの本のリチェッタを参照し、難解な点は2のグリバウドシリーズで実用的なリチェッタを確認し、さらに3で、もっと面白いリチェッタはないか探し、最終的にレストランのリチェッタをチェックする、という万全の態勢を取りました。
レストランの本は、オステリエ・ディ・イタリアシリーズ『クチーナ・レジョナーレ』、『パスタ・サボーリ・エ・プロフーミ・ダル・スッド』、『ロッショーリ』などです。
「総合解説」のリチェッタを読めば、各本の個性が分かってくる、と思います。
具体的な内容については、次回に。
ローマ料理
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ローマとラツィオ料理のリチェッタは、「総合解説」2015年1月号に載っています。
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