モンテプルチャーノ・ダブルッツォのパッシートの話、その2です。
2008年版『パッシーティ・ディ・イタリア』で「最も感動的なパッシート」に選ばれたワイン、
クレマティス2002。
造り手は、アブルッツォの大手カンティーナ、ザッカニーニ(hpはこちら)。
年間生産量は、ハーフサイズのボトルで約4,800本。
貴重なワインですねー。
ぶどうはモンテプルチャーノ・ダブルッツォ100%。
ザッカニーニが市場の要望を受けて赤のパッシート造りを始めたのが90年代初めのこと。
まず最初は、カンノナウから“プレジール”というワインを造りました。
そして次に取り組んだのが、モンテプルチャーノのパッシート。
モンテプルチャーノのタンニンを征服して糖分でやわらげるのに、12年かかったそうです。
2002年のクレマティスは、世に出してから3度目のヴィンテージ。
それで早くもこんな評価を獲得したんですから、大したもんですねー。
いったいどんな味なんでしょうねえ。
『クチーナ・エ・ヴィーニ』のテイスティングによると、
「チョコレート菓子、オレンジピール、キノット、ブルーベリー、さくらんぼ、オレンジ、パイナップル、プラム、桑の実、紫のいちじく、タマリンドの香り」
「奥にバラの花、ヘーゼルナッツ、くるみ、デーツなどのドライフルーツ、マジパン、ヌガー、蜂蜜、プラリネ、カラメル、カルダモン、こしょう、ジュニパーの香り」
「花やスパイスの風味」
「石墨、粘土、コーヒー、甘草の洗練された香り」
があるんだそうです。
『パッシーティ・ディ・イタリア』の最優秀ワインに与えられる賞は、「最も感動的なパッシート」という名前です。
確かに、上質のパッシートは感動を与えてくれますよね。
ところで話は変わりますが、ザッカニーニって、変わった名前のワインを造ってるんですね。
“イケバナ”と“ヤマダ”ですか。
イケバナは、モンテプルチャーノ・ダブルッツォのノヴェッロ。
ヤマダは、ペコリーノ100%の白ワイン。
ホームページには、
「“ヤマダ”とは日本語で“山の畑”という意味です」
と書いてありますねー。
ほほーお、なるほどー。
日本人でも気がつかなかった斬新な解釈!
そう説明されると、ワインの名前が“ヤマダ”であっても、そんなにおかしくないような気がしないでもないような・・・。
きっとイタリア語では、ヤマ~ダ、と言うんでしょうね。
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関連誌;『クチーナ・エ・ヴィーニ』2008年3月号
“モンテプルチャーノ・ダブルッツォ・パッシート”の記事の解説は、「総合解説」'07&'08年3月号、P.38に載っています。
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2009年11月12日木曜日
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4 件のコメント:
先週、09のノヴェッロ飲みました。
ヌーヴォと違って品種は色々なんですね。
ちなみに今年飲んだのはメルロでした。
イケバナ、いつか飲んでみたいです。
先日の「できそこない」のモッツアレラ、パスタのように塩ゆでしたらなんとか成形し直すことができました。
カチョカバロにして熟成中です。
畠山さん
ノヴェッロ、もう飲みましたか。
フランスより一足早いんですよね。
モッツァレッラをカチョカヴァッロにしたんですか!
実はVittorioさんが、カチョカヴァッロを加工して、あの豚のカチョカヴァッロを作っちゃったんですよ。
ぷくぷくの笑ってる豚なんです。
やわらかいチーズからならもっと作りやすかったそうで、お父さんのモッツァレッラがあったら、大傑作が誕生していたかも知れませんよー。
ノヴェッロは来年出してみたいです、
アマローネ同じ種類でした(笑)
フルボトル、千円代で出しているお店からすると超高級ワインです(笑)、
畠山さんの牧場は、結構な量のパスタ·フィラータを仕込んでいるのでしょうね、
その硬さのモッツアレラを実触したいです(笑)
牧場と縁のない私には憧れがあります(笑)
少年の時、ヤマ~ダ洋次監督の高倉健さんの映画などをみて、牧場の仕事は大変だと思うけれど、やってみたいと思っていました、未だにです、
生でパスタ·フィラータの製造する所を見てみたいです。
Vittorioさん
日本で自家製モッツァレッラやカチョカヴァツロを食べてる人たちがいるなんて、うらやましいですよねー。
私の場合、食べるの専門なので(汗)、自分で作る、または作りたい、という人は大いに尊敬しています。
Vittorioさんや畠山さんのチーズ、想像しただけで美味しそうですよー。
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