イタリア料理ほんやく三昧: フリットラ

2011年8月11日木曜日

フリットラ

パレルモの話、その3。
ストリートフードの続きです。

前々回の記事の最後の動画に少しだけ登場したフリットラfrittola。
これも、パレルモのディープなストリートフードです。

フリットラのパニーノ



↓フリットラ作り。




フリットラの原料は、肉を解体した時に骨の周りに残ったくず肉、筋、脂身、軟骨。
この動画の屋台では、これらをまず、それ自身の脂でソッフリットにしてから、スパイスを加えてゆでています。
屋台では、フリットラをパンにはさんだり(パニーノ・コン・フリットラpanino con frittola)、そのまま油紙にのせて(カルタータcartata)売り、それにこしょうやレモン汁をかけて食べます。

パンや紙に盛る時や、紙に盛ったフリットラを食べる時は、手づかみ。
手も口も、ギトギトになります。
やっぱりこれも、男前な食べ物。
というか、ミルザ(脾臓)やパネッレより上級編で、パレルモ度が一段上です。
最近では屋台の数が減っているそうです。


パネッレやフリットラの他にも、このブログでパレルモのストリートフードをいくつか取り上げたことがあります。

脾臓のパニーノのパーネ・カ・メウサPane ca' meusa(ブログの記事







ピッツァのようなフォカッチャ、スフィンチョーネSfincione(ブログの記事







子羊や子牛の腸の炭焼き、スティッギオーラStigghiola(ブログの記事







この他にも、ディープなところでは、ムッソMussoとカルカニョーラcarcagnolaなんていうのもあります。
ムッソはゆでた豚の鼻で、カルカニューラはゆでた豚足。
レモン汁をかけてサラダやパニーノにします。

ムッソとカルカニョーラの屋台

 ↑
この人、『ヴィエ・デル・グスト』に写真が載っていました。


逆にライトなところでは、アランチーナArancina。
パレルモでは、男性名詞のアランチーニaranciniではなく、女性形のアランチーネarancineと呼びます。


アランチーネの話は次回に。



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関連誌;『ヴィエ・デル・グスト』2009年2月号
“パレルモ”の記事の解説は、「総合解説」'08&'09年2月号に載っています。

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