今日はパレルモの市場の話。
『ヴィエ・デル・グスト』の解説です。
近頃ではパレルモでも、トレンディーな店には必ず寿司バーがあるような時代になりましたが、ローカル色が強烈に漂う歴史的な市場は、今も健在。
代表的なのは、ヴッチリアVucciria、一番人出が多いカーポCapo、パッラロBallarò、そしてボルゴ・ヴェッキオBorgo Vecchioあたり。
基本的に、営業は毎日、朝から晩まで(例外の日もありますが)。
↓パレルモの市場。短編。
↓こちらは26分の長編。バッラロとカーポ。
店の人の話も、買い物客の話も、すごく面白いです。
頑張って聞き取ってみてください。
リポーターが最初に食べていたのは、パレルモのストリートフード、“パーネ・エ・パネッレpane e panelle”(01:31)。
チェーチの粉を水で溶いて揚げたものをはさんだパニーノです。
オレンジのカンディートと一緒に買ったのは、ブロンテのピスタチオ、松の実(pinoliピノーリ)、パッソリーナpassolina(04:36)。
どれもシチリア料理には欠かせない材料です。
パッソリーナはぶどうを天日で干したもので、一般的なレーズンより小粒で黒い色をしています。
シチリアでは、料理にはこのタイプのレーズンを使い、ドルチェ用とは使い分けます。
後半はカーポ市場。
テネルーミtenerumi(ロングズッキーニの芽と葉)を買った時、どうやって調理するのか聞いたら、市場のおじさんたち、ゆでて炒める、ということを説明するのに大汗かいてますねえ(13:00)。
お肉屋さんの惣菜は、シチリア風インヴォルティーニinvoltiniに、地元の人以外発音が出来ない(笑)ブラチョーレbracioleの一種(20:38)。
22:40に登場するフリットラfrittolaについては、次々回に詳しく紹介します。
次回は、フリットラを含むパレルモのストリートフードの話です。
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関連誌;『ヴィエ・デル・グスト』2009年2月号
“パレルモ”の記事の解説は、「総合解説」'08&'09年2月号に載っています。
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