今日はタコの話。
『ラ・クチーナ・イタリアーナ』の記事の解説です。
タコと言えば、最近は大活躍でしたねえ。
ところで、ナポレオンが追放された島、エルバ島の名物が、タコなんです。
代表的な料理は2つ。
1つは、ポルポ・アッラ・フォルケッタ Polpo alla forchetta。
シンプルなゆでダコです。
島のタコは新鮮なので叩く必要がありません。
丸ごとを、バスタに使う量の3倍の塩(海水程度)と唐辛子を加えたたっぷりの湯でゆでるだけ。
ただし、ゆで方には作法があって、まず、頭にフォークを刺して湯に3回浸します。
こうして足をカールさせてから再び湯に入れ、タコ1㎏につき20分ゆでます。
火を止めたら蓋をして、ゆで汁に漬けたまま、ゆで時間と同じ時間冷まします。
これを何も味付けせずに食べます。
もう1つはタコのカッチャトーラ Polpo alla cacciatora。
トマト煮です。
こちらのサイトのリチェッタを訳してみます。
・1~1.2㎏の新鮮なタコ1杯を適当な大きさに切ります(小ダコの場合はそのまま)。
・玉ねぎ大1個を厚めのくし切りにして炒め、タコを加えて炒めます。
・白ワイン1カップをかけてアルコール分を飛ばし、皮と種を取って刻んだトマト2~3個、唐辛子1片を加えます。
・蓋をして30分煮ます。
・必要なら湯を加え、味を見てから塩を加えます。
エルバ島に行ったらタコを食べるのをお忘れなく。
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関連誌;『ラ・クチーナ・イタリアーナ』2007年7月号
「エルバ島」の解説は、総合解説'07&'08年7月号に載っています。
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