今日もコーヒーの話。
イタリア語では、コーヒーは“カッフェcaffè”。
そしてカッフェとはすなわち、エスプレッソのこと。
彼らが英語風に“コーヒー”と言うのは、アメリカンなコーヒーのことを上から目線で語る時。
イタリアには、イタリアンエスプレッソ協会という団体があります。
エスプレッソという名の飲み物が世界中に無秩序にあふれる中で、エスプレッソはイタリアが生み出した世界に誇る文化であり、正しいエスプレッソを世界に広めなくてはならない、という立場で活動している団体です。
hpはこちら。
彼らは、エスプレッソとはこうあるべき、という基準を定めています。
ISO 45011によって認可されている規定なんだそうです。
それによると、イタリアのエスプレッソとは、
量は約25mlのコーヒーで、ヘーゼルナッツ色のきめの細かい濃いクリームで縁取られている。
テスタ・ディ・モーロ色を帯び、黄褐色の輝き。
香りは強く、花、フルーツ、チョコレート、トーストしたパンの豊かな香り。
味はボディーがあってなめらか、適正なほろ苦さ。
色については、かなり細かく指定していますねえ。
ヘーゼルナッツ
Hazelnuts, photo by marcusfrieze
“テスタ・ディ・モーロ”とは「ムーア人の頭」という意味で、こんな色。
D&G. DM0024 en Testa di moro, Originally uploaded by eToscana Blog
黄褐色はこの子犬たちの色。
i 3 cuccioli di Banshee e Fox, photo by fugzu
ローマのエスプレッソ。一口飲んで、その美味しさに思わず写真を。
photo by jonathanjonl
バリスタのエスプレッソ講座。
-------------------------------------------------------
関連誌;『ヴィエ・デル・グスト』2008年7月号
「コーヒー」の記事の解説は総合解説'07&'08年7月号に載っています。
[creapasso.comへ戻る]
=====================================
2010年7月23日金曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
ジェラートはパンとの相性も良いデセール。シチリアとナポリの人のジェラートの食べ方は、ほんとに自由。
今日は、(CIR)7月号のリチェッタから、ジェラートの話(P.12)。 リチェッタのテーマは、シンプルにコーンやカップに入れるジェラートではなく、クロスタータやボンボローニ、はてはフォカッチャにのせるジェラート。 ジェラートのデセールの最高峰はトルタ・ジェラート。 パン・ジェラー...
-
グラナ・パダーノの話、その2です。 イタリアで流通しているハードチーズの50%近くを占めるグラナ・パダーノ(AC Nielsen調べ)。 2008年の生産量は、435万5347個でした。 平均的な販売価格は11.05ユーロ/㎏。 イタリアの硬質チーズの平均価格は12.70ユーロな...
-
今日はブラザートの話。 『ラ・クチーナ・イタリアーナ』の記事の解説です。 バローロのブラザート, photo by Silvio 記事によると、 ブラザート brasato は、イタリア語で「炭」という意味の“ブラーチェ brace ”の古い呼び方、“ブラーザ brasa ”が...
-
今日のお題はプリーモピアット。今月の「 総合解説 」P.5の料理です。 スパゲッティなんですが、料理名がやたらカッコイイ。 “アサシンのスパゲッティspaghetti all'asssassina”だって。 初めて聞きました。 聞いたこともない料理だったのに、逆にnetに...
0 件のコメント:
コメントを投稿