2017年8月31日木曜日

セラス・デル・フェン


今日はピエモンテ産リコッタ、セイラスの話。

セイラスの他に、セラス、サラス、セレなどいろいろな呼び名があるそうで、イメージがあやふやなチーズです。
というか、リコッタなので、正確にはチーズですらないです。

そもそも、セイラスの語源はラテン語でホエイのこと。

サラス・デル・フェンは、トリノ県の産物で、スローフードの保護食材。
メイド・イン・イタリーの食材と呼ばれるくらいで知名度も高そう。



このチーズはキリスト教のヴァルド派の人たちが作った名物でした。
ヴァルド派はキリスト教のプロテスタントの1派ですが、異端とされて迫害され、ピエモンテの山の中で独自の文化を持つコミュニティとして生き残りました。
このチーズは、ラバの背中に乗せて運ぶ間のハエよけのために干し草で包むのが特徴。
リコッタの性格上、フレッシュなうちに味わうのが美味しいそのうなので、ピエモンテに行ったら食べておきたいチーズです。

ヴィッサーニのセラスのアノリーニ。
 ↓



シラスと呼んでますね。
「総合解説」では、セイラスを使うコッパ・サバウダはサヴォイア家の宮廷で人気だったとあります。
こんな料理です。
 ↓



味見した時のリアクションが淡白でいいですねー。


-------------------------------------------------------
[creapasso.comへ戻る]
=====================================

0 件のコメント:

パスタがベースの現代イタリア料理の歴史を感じられる未知の味の料理を作るアルべルト・ジッポー二シェフ。

今日は(CIR5月号)で紹介したシェフ、アルベルト・ジッポー二さんの話です。記事とリチェッタの日本語訳はP.31。 下の動画の33.7万人の登録者がいるグルメ系ユーチューバーは、私が知ってる店の中で、一番クレ―ジーな店、と言ってます(多分誉め言葉)。記事によると彼は、パスタがベー...