イースター料理の話をするつもりでしたが、前回は、今、制作中の次号の「総合解説」に出てくるブルスケッタに最適なパンがとても美味しそうだったので、ちょっと寄り道してしまいました。
詳しくは次号の「総合解説」(2015年1月号)をご覧ください。
前前回のイースター料理は、アブルッツォのフィアドーネの話でした。
そこで今回は、アブルッツォのイースターのパスタの話です。
アブルッツォには、キタッラという有名なパスタがありますが、今回紹介するパスタもキタッラ。
伝統的には、キタッラにかけるソースは肉のミックスのラグー。
今回紹介するのは、テーラモ風のミートボール・パスタです。
ミートボールと言ってもヘーゼルナッツ大の小粒。
これならロングパスタと一緒にフォークで巻きつけられそう。
ラグーのキタッラに、さらにパッロッティーネと呼ばれる小粒のミートボールを加えた1品。
ラグー用の煮た肉を小さく刻んだだけのように見えますが、実はチーズ入りのミートボールという、とても手の込んだ料理なんです。
アブルッツォの復活祭のパスタをもう1品。
アブルッツォ風クレープです。
クレープの具はおろしチーズだけ。
鶏ガラスープのブロードの味が重要になりますね。
アブルッツォのパスタも、なかなか美味しそうじゃないですか。
そういえば、アブルッツォはデ・チェッコがあるところ。
パスタ作りの土壌があるんですね。
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