クレアパッソのホームページでも先日ご案内しましたが、品切れ中だったお勧め本、『ファリーナ・アクア・リエビト・サーレ・パッシオーネ』が再入荷しました。
Associazione Vera Pizza Napoletanaの本です。
本を紹介する動画。
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偶然ですが、今月の「総合解説」 には、この協会の創立30周年の記事を載せています。
『ガンベロ・ロッソ』誌の記事です。
この協会は、1984年に、ナポリピッツァの伝統を受け継ぐことを目的に、17軒の家族が集まって設立されました。
最初は66軒だった会員は、30年後の2014年には、イタリアと世界で合わせて500軒以上になりました。
協会の学校では、イタリア人、外国人合わせて毎年120人以上が学んでいるそうです。
本物のナポリ・ピッツァを広めるために、使わなくてはならない材料を規定し、その製品を保証するために大学の農学部と共同で品質が保証できる農家や生産者のリストを作り、さらに、ナポリピッツァのファンからなるClub Amici della Vera Pizza Napoletanaという消費者のご意見番組織も作りました。
さらには、『ファリーナ・アクア・リエビト・サーレ・パッシオーネ』のような内容の詰まった本を出版して、本物のナポリピッツァを作る秘訣を、惜しむことなく、すべてさらけ出しています。
ナポリピッツァについて熱く語る会員からは情熱とブライドを感じます。
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ピッツァが世界中に広まるにつれて、オリジナルのアイデンティティーが薄まるのは、ある意味宿命のようなもの。
でも、協会では、ナポリピッツァは地中海の伝統と結びついた食べ物でなくてならないと主張しています。
シーフードのピッツァはOKでも、神戸ビーフのピッツァはノーだそうです。
ところが面白いことに、シンプルで純粋な食材を使うことに慣れていて、品質を上げることに情熱を燃やす日本のような国では、会員は54軒(2014年)で、ナポリピッツァは大いに受け入れられているのですが、脂肪分が多い料理が好まれる国では苦戦していて、ブラジルでは7軒、そしてなんとドイツでは、わずか1軒だそうですよ。
わざわざ高い輸入品を使ってオリジナルの味を尊重するより、自分たちの馴染みの味のものを作るほうがよい、という考えが、世界中でいかに根強いか、明確に分かる数字です。
寿司やラーメンも、放っておくと、どんどん粗悪コピー品が出回るのでしょうね。
ナポリやイタリアのピッツァ業界の活動は素晴らしいと常々思っていたのですが、実は日本は、ナポリピッツァへの理解と受け入れに関しては優等生だったのですね。
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“ピッツァ・ナポレターナ”の記事の日本語訳は、「総合解説」13/14年6月号に載っています。
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2016年6月13日月曜日
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