2010年8月19日木曜日

映画界の巨匠のCM

先週、バリラのハリウッド映画並みの壮大なCMを紹介しましたが、面白いのがまだありましたよ~。

バリラは広告宣伝にかなりお金を注いでいて、大物アーティストとのコラボをたくさんやっています。
CMの監督に映画界の巨匠を抜擢するなんてことも大好き。

過去に、デヴィッド・リンチ(『エレファント・マン』)、ジュゼッペ・トルナトーレ(『ニュー・シネマ・パラダイス』)、ヴィム・ヴェンダース(『ベルリン・天使の詩』)といった人たちがバリラのCMを作っています。



では、ヴィム・ヴェンダーズ監督の作品をどうぞ。






『グラディエーター』の予告編じゃないですよ。
パスタのCMですから。
バリラの創立125周年を記念した大作です。




そして次は、なんとあのフェデリコ・フェリーニの作品。
1980年代のものです。
傑作!






まさにフェリーニ。

高級レストランで、フランス料理だらけのプリーモ・ピアットのメニューを、フランス語で、自らに酔いながら並べたてるカメリエーレに、思いっきり色っぽく巻き舌で、「リガトーニ」と注文する上流階級の女。

セルフパロディーもここまで完璧だと、もはや芸術だあ。
いや~、バリラのリガトーニが今すぐ食べたくなりますね~。
ところが、なんとリガトーニはまったく登場していないんです!



おまけ。
フェリーニの『甘い生活』(1960)のトレビの泉のシーン。








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2 件のコメント:

畠山 さんのコメント...

フェリーニの作品が最高。カメリエーレの発音がやたり良い(ポタージュとかコンソメのジュレとか言ってます?)だけに「リガトーニ」とひと言が際立ってます。

それにしてもバリラって「リガトーニ」も作ってたんですね。ロングパスタのイメージしかない・・

prezzemolo さんのコメント...

畠山さん
フェリーニのCM、傑作ですよねえ。
ジュレ~だのブイヨ~ンだの言ってるカメリエーレもいい味出してるし、女性がキラキラ光ってる演出も最高!
リガトーニはローマ料理には欠かせないパスタで、ローマではカルボナーラもリガトーニの場合が多いんですよ。

バッカラはノルウェーとイタリアを結ぶ干物貿易の主役で、この航路は1450年作成の世界地図にも記載されるほど重要でした。

(CIR12月号)によると、ヴィチェンツァでは、この料理はCが1つなんだそうです。普通はバッカラはbaccalàでも、ヴィツェンツァでは、Cがひとつのバカラ。んなばかな、と思ったけど、地元のこの料理の専門家たちは、C一つで呼んでました。会の名前の刺繍もC一つ。リチェッタはP.11...