今日はカンノーリの話。
『クチーナ・エ・ヴィーニ』の記事の解説です。
「シチリア人にとってドルチェの儀式とはどういうものなのかを理解するには、日曜の朝に、トラーパニのパスティッチェリーアにできる行列に、少なくとも一度は並んで見る必要がある」
(『クチーナ・エ・ヴィーニ』より)
日曜の朝、ミサの後にパスティッチェリーアに寄って、小さなドルチェの盛り合わせをトレー一杯に買って帰る習慣は、イタリア中にあります。
そんなイタリア人から見ても、シチリアのパスティッチェリーアの活気は独特なんですねえ。
下の動画は日曜のマルサーラのパスティッチェリーアの様子。
カンノーリがずらっと並んでます。
なんだか楽しそうですねえ。
シチリアの日曜のドルチェの中でも人気なのがカンノーリ。
トレー一杯に買ったカンノーリは、大人から子供まで皆で食べます。
こちらの動画は、パレルモ郊外の町のパスクアのプランツォでの風景。
町ごとに違うカンノーリのリチェッタ。
仕上げにオレンジピールやチェリーをのせるのはパレルモ風。
ピスタチオやアーモンドをまぶすのはシチリア東部。
リコッタをよく練ってなめらかなクリームにするのは都市部。
クリームが濃くて肌理が粗いのが農村部。
こちらはシチリア東部、メッシーナのカンノーリ。
見ているだけで胸焼けが・・・
こちらはパレルモのカンノーリ。
コーヒーが飲みたくなりました。
-------------------------------------------------------
関連誌;『クチーナ・エ・ヴィーニ』2008年7月号
「カンノーリ・シチリアーニ」の記事は「総合解説」'07&'08年7月号に載っています。
[creapasso.comへ戻る]
=====================================
登録:
コメントの投稿 (Atom)
北と南の米料理
まず、リゾットの作り方は、使う米によって違います。 南イタリアは硬質小麦とトマトが根付いたことで、ピッツァを生み出しました。 北イタリアでは米が育ちました。 リゾットがピッツァに匹敵する北イタリア生まれの素晴らしい料理だと言っても、ピンとこないかもしれませんね。 でも、...


-
今日はンドゥイヤ(ランドゥイヤ)の話。 カラブリアの名物サラミですよね。 名物どころか、カラブリアのシンボルとか、伝説の食材とか、地元では大絶賛です。 塗るサラミとして有名。 腸詰なので腸に詰めてあるのですが、なんだかいわゆる腸詰とは、ちょっと形が違...
-
今日はピエモンテの詰め物入りパスタ、アニョロッティ・デル・プリンの話。 この料理、プリンという響きの可愛さに、ついついプリンという料理として覚えてしまいますが、プリンとは、つまんで閉じるという製法のこと。 トルテッリーニの話題の時にも出ましたが、詰め物入りパスタの中で...
-
今日はパスタの話。 『サーレ・エ・ペペ』の解説です。 今回取り上げるパスタは、ガルガネッリgarganelli。 ガルガネッリ(これはカボチャを練りこんだバージョン) ガルガネッリは、エミリア・ロマーニャ州の伝統的なパスタの1つ。 詳しく言うなら、ロマーニャ...

0 件のコメント:
コメントを投稿