秋だなあ・・・がテーマで、柿、栗と取り上げてきました。
次は何にしようかなあ。
最近、ちょっと冷えてきたからなあ・・・。
という訳で、今回は焼き芋の話、ではなく、無理やりですが、お芋の話です。
芋は芋でも、紫いもなんてどうでしょう。
紫いも, photo by Pim Techamuanvivit
イタリア語で紫いもは、パターテ・ヴィオラ patate viola 。
クレアパッソでもうすぐ配本予定の『ア・ターヴォラ』10月号にも、紫いもを使ったリチェッタが1点載っています。
紫いもは、まさに色を味わう食材。
白身魚と, photo by ulterior epicure
これは日本のケーキ, photo by kawabata
フィリピンのウベのアイスクリーム, photo by David Gallagher
紫色って、目が奪われますねえ。
紫いもは世界各地でいくつかの種類が流通しているようで、イタリアで一般的なのは“パタータ・ペルヴィアーナ patata perviana ”と呼ばれる品種。
英語では“パープル・ペルヴィアン・ポテト”。
「ペルーの紫いも」という意味ですね。
そう言えば、じゃがいもの原産地はペルーあたりのアンデス山脈。
このペルーの紫いもは、じゃがいものルーツとも言える品種の一つなんだそうで。
これはすべて、ペルーのじゃがいもから生まれた品種。
↓
www.deza.admin.ch
イタリア料理にはじゃがいもを使うものがたくさんありますよね。
ヨーロッパに伝わったのが16世紀半ばで、18世紀末にはヨーロッパの農村部では主食のような存在になっていたじゃがいも。
でも、イタリア人がじゃがいもを抵抗なく食べるようになったのは、他の国と比べるとかなり遅くて、19世紀半ば以降のことなんだそうです。
それまでは、じゃがいもをよく食べるオーストリア人のことを「いも喰い」などと呼んで馬鹿にしていたくらいです。
紫いもは、その色をいかに美しく見せるかが腕の振るいどころ。
料理はアイデア次第で無数に考えられますねえ。
ピューレ、チップス、ロースト、サルサ、etc.。
これはフランチャコルタのリストランテ、ドゥエ・コロンベ(店のhp)のステファノ・チェルヴェーニシェフの一品。
紫いもとエビの組み合わせ。
↓
www.marchidigola.it
これは子豚ヒレ肉のマルサラとゴルゴンゾーラ・スタジョナータのサルサ、紫いも添え。
グッファンティという大手チーズ屋さんのリチェッタ。
↓
www.vinix.it
そして、探しにくくて申し訳ないですが、このページの中ほどにあるのが、アルフォンソ・イアッカリーノシェフの料理、タロッコオレンジと紫いものマチェドニア。
2つめのサムネイルの一番最初の一品です。
↓
www.roma-gourmet.net
紫いものニョッキを探したら、ドゥエ・コロンベのチェルヴェーニさんのものを発見。
右側です。
↓
3.bp.blogspot.com
小麦粉を加えるので、色が薄くなってしまうようですね。
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2008年11月19日水曜日
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4 件のコメント:
紫芋のニョッキを以前よく行った店のシェフが特別に作ってくれたことがあるんですが、めっちゃうまかった!
とくに一緒に行った友達が感激していたので、それ以来その友達はうわごとのように、紫いも、紫いもと言っていたのですが、なかなか収穫期と来店のタイミングがあわず、ありつけませんでした。
たまたまある日タイミングが合っていただいたのですが、友達いわく「前と違う」。
私には大差ないと思ったのですが、その子は好き嫌いが多いだけに、妙に微妙な味の差を覚えているんです。なにか自分が好きではないものが使われていたのかもしれませんが、何でも食べる人より味覚が鋭いのかもしれない(笑)
と、とめどもない話の後で恐縮ですが、イタリアではどの時期にどこで食べられるんですか?やっぱり北?
紫芋!!! イタリアにいながら、見たことも聞いたこともない、もちろん食べたことも。外食の多い相棒に聞いたら、彼も知らないと。こうなると興味シンシン。食べてみたいですー。
くるりさん
紫いものニョッキ、出している店があるんですね!あの色が出ていて、しかも味も良ければ、そりゃはまりますよ。
ニョッキは芋がどれだけ水分を吸うかで出来が変わるから、珍しい食材で同じ味を出すのは難しいんでしょうねえ。
紫いもはイタリアでもマイナーだから、高級レストランでないとお目にかかれないかもしれません。季節はいつなのか、今度調べときます。紫いものニョッキを2回も食べたくるりさんは、貴重な体験しましたねー。
匿名さん
やっぱりイタリアで見たことないですか。オーガニック食品の店とかにあるかもしれません。さつまいも系じゃなくてじゃがいも系だと思います。
もし見つけたら、どんな味だったか教えてくださ~い!
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