今日はジェラートの話は一休み。
久しぶりに、クレアパッソのイタリア在住スタッフ、ポモドーロさんのイタリア便りをお届けします。
日本ではB級グルメのイベントが話題ですが、イタリアでも、何やら楽しそうな食のイベントがあったようですよ。
プリーモ・ピアットの祭り、「プリーミ・ディタリア」です。
では、どうぞ。
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イタリア中部、ウンブリア州にあるフォリーニョで、プリモピアットのフェアーがありました。
フォリーニョは古くから栄えていた都市です。
ローマ時代は、近くにローマからアドリア海に至る街道が通り、15世紀の法王支配下では、その造幣局がおかれていました。
その為、印刷技術も発達、ここにイタリアで最初の印刷所が作られました。
1472年にはここから、有名なダンテの神曲300冊が出版されました。
現在の街の中心部には、中世の記念建築物が多く残り、観光にも力が注がれています。
有名な催し物は、クインターナという馬上競技です。
1613年から1800年代まで続けられたものが戦争などにより中断、1946年に再開されました。
その一部をなす時代行列は、伝統的な衣装をつけた市民の参加による、総勢1000人を超す華麗なものです。
この期間、街の各地区毎に、タベルナという庶民的な食堂が開かれ、伝統的かつ地元名物の料理を楽しむことができます。
クインターナ
この有名な催しが9月の第2日曜日に終わると、パスタのお祭りです。
会場入り口の一つ
”I Primi d’Italia” は全国プリモピアット・フェステイバルで、今年は12回目となります。
9月23日から26日まで開催された催しのプログラムは、単品の試食7種(1種類2.5ユーロ)、数品試食できる地方別は11種類(7.5ユーロ)、有名シェフの試食会(ガエターノ・トロヴァート、マルコ・グッビオッティ、25ユーロ)、スペシャルイベントー11種類。
これらは街の歴史地区すべてに分散されているので、人々はフェスティバルのロケーション地図を片手に食べ歩きすることになります。
単品の試食は、①クリエイティブなレシピのパスタ ②伝統的なパスタ ③ポレンタ ④グルテンフリー ⑤ニョッキとフレッシュパスタ ⑥イタリア統一の料理 ⑦前菜と冷たいプリモ、アペルティーヴォ。
クリエイティブなレシピで試食したのは、ショートパスタをプロシュートコットとオリーブヴェルデの入ったペースト・アッラ・ジェノヴェーゼであえた物。
見かけよりは美味しかったです。
もう一種類は同じくショートパスタをズッキーニ、ニンジン、トマト等のソースであえた物ですが、これは全くバツ。
2.5ユーロ損した気がしました。
ポレンタは、サルチッチャが入りゴルゴンゾーラのような味のするクリームであえてあって、これも良かったです。
パスタ会場の一つ・ポレンタの会場
大失敗したのは、プログラムを見ないで、出会った物を試食してしまった事。
美味しそうな地方のプリモに気が付いたときは 既にお腹が一杯になってしまっていました。
その逃したプリモは、①ピエモンテのリゾット ②ウンブリアのズッパと特産 ③ヌラギとサルデーニャの特産 ④マルケのシーフードパスタ ⑤トスカーナのプリモ ⑥トリフ ⑦山と畑(キノコ、アスパラガスと新鮮な野菜を使ったプリモ)⑧プーリアのオレキエッテと特産 ⑨ヴェネトのリゾットと特産 ⑩ロマーニャのラビオリとストゥリンゴッツィ ⑪ 甘いプリモ。
歴史あるトリンチ宮殿の中庭で開かれたスペシャルベントは、パスタのブティックと名付けられた、高級パスタの市です。
手作りのトルテッリーニやラビオリ、生産量も少ない手作りに近いパスタの店では、工場生産されるパスタの数倍の値がするものが売れていきます。
職人的パスタ
中庭の一部には、珍しい形のパスタが展示され、パスタを使った飾り物も売られています。
パスタのネームカード飾り
ソンブレロ形のパスタ
サン・ジャコモ修道院の中庭は香草と香料の市です。
その他、子供用のミニ料理教室、演芸や音楽のショー、フードアートなど盛沢山。
その上、全国の特産食品を販売する大きなブースもあって、プリモの食べ歩きの締めくくりに、チーズやサラメ、ドルチェなどをタップリ購入してしまう事になります。
パスタ大好き人間にはとても楽しいフェスティバル。来年はプログラムを良く研究してから試食しましょう!
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ポモドーロさんいわく、「試食用の皿にのっていたパスタの量が少なかったので、写真!と思った時にはもう食べ終わっていた」そうです。
肝心のパスタの写真がないのは、そのせいです(笑)。
I PRIMI D'ITALIAのweb pageはこちら。
今年のプリーミ・ディタリアの様子
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