もうそろそろフランスのヌーヴォーも解禁になる季節。
少しずつ寒くなってきました。
そこで今日は、寒い季節が似合う料理、ポレンタの話です。
ポレンタは、とうもろこしの粉を煮たピューレ状の食べ物ですよね。
その語源は、古代ローマ人の日常食だった“プルス plus”、という説が有力です。
でも、とうもろこしがアメリカ大陸からヨーロッパに伝わって北イタリアに広まったのは、18世紀以降のことなんですねー。
ということは、古代ローマ人が食べていたプルスは、現在のポレンタとは違うものだったわけです。
とうもろこしが伝わる前のポレンタは、空豆、スペルト小麦、大麦、あわ、そばなどの粉で作られていたそうです。
質素な庶民の食べ物として広まったポレンタですが、現代人にとっては、なかなかグルメな食べ物。
45分もかき混ぜ続けるという手間のかけ方は、現代では「贅沢」な部類ですよね。
ポレンタ作りは、北イタリアの田舎家で、薪をくべたかまどの前におばあちゃんがどかっと腰かけ、銅鍋の中の湯気の立ったポレンタをせっせとかき混ぜている・・・。
こんなイメージでしょうか。
まさにそんな動画をどうぞ。
作っているのはおじいちゃんですが。
このポレンタの作り方は、銅鍋に水4リットルを入れて沸騰させ、塩を加えます。
そこにとうもろこしの粉1㎏を加え、素早くかき混ぜてダマができないようにします。
火はずっと強火で、かき混ぜながら煮ます。
ポレンタが固まったら火を弱めます。
煮る時間は約45分。
お好みでさらに5~10分。
この間にブラザートを煮ておきます。
鍋を火から外したら、布をかぶせた木の台の上に裏返してあけます。
湯気が勢いよく立って、美味しそうですねー。
次の動画は、ポレンタの歌で無邪気に盛り上がる北イタリア人。
大人たちが、やたら楽しそうですよ。
イタリア風ジェスチャーが面白い!
調理時間が短いインスタントポレンタの粉が一般的な昨今。
こんなポレンタもあるんですねー。
翌日のポレンタに卵とパン粉をつけて揚げたコトレッタ風ポレンタ。
ポレンタの一口ピッツァ。
ポレンタのお弁当!
ミートボールの上に花の形に抜いたポレンタをのせ、モッツァレッラの顔とバジリコの髪のファミリー(お父さんが2人?)。
その上は花の形に抜いたキュウリ、トマト、にんじんのサラダ。
ドレッシングはバルサミコ酢風味。
右はにんにくとパルミジャーノ入りブレッドスティックとぶどうとプルベリー。
これもポレンタのお弁当。
なるほど、ポレンタはパスタやリゾットよりお弁当にしやすいんですねえ。
これもお弁当。
なんとキリンが葉っぱをくわえてるー。
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2009年11月16日月曜日
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2 件のコメント:
最初食べたときは、くず粉入りのものだと思いました(笑)
だんだん慣れていくと、ポレンタって大切な役割だと思いました、
グリエもフリットもコートレッタもポレンタラルドも何でも美味しかったです、
お手伝いに行ったお店の調理場の隅っこで、長老がせっせと仕込んでいるのを思いだします、乾かないのと保温用に濡れトーションをかぶせていました、
私もオーナーの所でポレンタ番の時があって、やっぱり45分位ですか…途中からスパテラに持ち替えてせっせと…マグマの噴火のような濃度で私の腕にプチプチと跳ねて、熱いのなんのって冷やす時間もないのでそのままにしてたらあとになってしまいました(笑)
そういえば私にまでポレントーネと言ってました(笑)、色々な解釈のされてますが、言葉の成り行きからみて·貧乏人·と勝手に解釈してました。
え?このキリン、ポレンタですか?ブルーハワイごはん?
面白いです(笑)、
アモール·ポレンタ懐かしい響きでした、本当に可愛い名前です、このアモール·ポレンタとフォカッチャ·ヴェネツィアーナは良く目に付きました。
Vittorioさん
ポレンタがマグマのようにはねるんですか。
料理をする人に火傷はつきものだと思うけど、すぐに冷やせないなんて辛すぎる!
私は人が煮てる横で、45分間おしゃべりに付き合ったことはあります(笑)。
ポレントーネって色んな意味があるんですね。
がさつとか、のろまとか、ぶきっちょとか(ハハハ・・・汗)
あと、北イタリア人ていう意味もあるそうですよ。
さすがに日本人には青いご飯はありえませんよね。
お弁当にキリンというのもまずないし。
外人さんのお弁当はほんと面白いです。
フォカッチャ・ヴェネツィアーナ、今度ヴェネトに行ったら食べてみたいです。
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