・グアンチャーレをソッフリットにする。
・スパゲッティをゆでてグアンチャーレのソッフリットと混ぜる。
・火から下ろして卵とチーズを加える
ここまで訳しました。
今回は仕上げです。
まずは原文。
Rimestare, affinché le uova si trasformino in una fluida crema gialla. |
単純に、単語を一つずつ辞書で調べてみると…
■Rimestare(再びかき回す) affinché(…するように) le uova(卵) si trasformino(変わる) in(…に) una(一つの) fluida(滑らかな) crema(クリーム) gialla(黄色).
ちょっと面倒なのは、“si trasformino”ぐらいですね。
これは、“trasformarsi” 「変わる」という動詞の接続法です。
辞書を引く時は、まず“trasformare” という言葉を探します。
すると、「形を変える」という意味が出てきます。
さらに見ていくと、下のほうに“-arsi” という言葉があります。
これが“trasformarsi” のことです。
意味は、「姿が変わる」。
最後に“si” がついているのといないのでは、「変わる」と「変える」で、意味が微妙に違います。
でもまあそれほど重要なことではないので、フィーリングで訳してしまってもOK。
直訳すると
・・・卵が一つの滑らかな黄色いクリームに変わるように再びかき回す。
もう少し自然に訳すと、
・・・卵が滑らかな黄色いクリーム状になるまで混ぜる。
そして最後は・・・
Unire quindi il rimanente formaggio, mescolare e servire in piatti caldi. |
■Unire(一つにする) quindi(それから) il(定冠詞) rimanente(残っている) formaggio(チーズ) mescolare(混ぜる) e(そして) servire(食事を出す) in(…で) piatti(皿) caldi(熱い).
・・・次に残りのチーズを加えて混ぜ、温めた皿に盛りつけてサープする。
“formaggio”、“piatti”、“caldi” などは初歩的な言葉なので簡単ですよね。
“rimanente”「残りの」や“mescolare”「混ぜる」も基本の言葉。
リチェッタは、基本の単語を覚えてしまえば、かなり簡単に訳せるようになります。
今回のスパゲッティ・アッラ・カルボナーラのリチェッタに登場した基本の単語は、
[動詞]
・aggiungere/加える
・lessare/ゆでる
・mescolare/混ぜる
・sbattere(battere)/溶く
・soffriggere/(軽く揚げるようにしんなり炒める)
・tagliare/切る
・versale/注ぐ、あける
[名詞]
・acqua/水
・cucchiaiata/大さじ(1)杯
・crema/クリーム
・dadolino(dadino)/小角切り
・fuoco/火
・pentola/鍋
・tegame/浅鍋、オープン鍋、ソテーパン
[食材]
・aglio/にんにく
・guanciale/グアンチャーレ
・strutto/ラード
・uovo(uova=複数)/卵
[形容詞など]
・abbondante/たっぷりの
・grattugiato/おろした
・rimanente/残りの
・rosolato/炒めた
・salata/塩を加えた
・schiacciato/潰した
ガンベロ・ロッソがローマで最高のカルボナーラを作るシェフに選んだのは、アンティコ・フォルノ・ロッショーリ(hpはこちら)のチュニジア人シェフ、Nabil Hadj Hassen氏。
この動画によると、彼のカルボナーラの秘密は、ピサから取り寄せる1個1ユーロ(140円)の卵と、3種類をミックスしたこしょう、そしてチーズの配合にあるのだとか。
店はカンポ・デ・フィオーリのそばにあります。
パンも有名。
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2 件のコメント:
永久保存版ですね
一番分かりやすいですね、イタリア語入門でも分かりにくいのはいっぱいあります。
これなら初級者もすんなり入れそうです、
私がフランスからイタリアに入って思ったことは、似ている単語がいっぱいあることでした、日本からフランスより、フランスからイタリアの方がスムーズでした、ホームシックもなかったです(笑)
和伊·伊和辞典が手に入らなかった為、ラルースの仏伊·伊仏兼用の小さな辞典一冊でイタリアに行きました、
普通の所では仏語が通じませんでした、
口が滑って仏語で「河馬」と言って
「誰か河馬なの?」って通じてしまったり、あとで調べたら殆どスペルが一緒だったり、
ちょっとした発音の違いやイントネーションでわからないもので
パティシエールのフランス研修のお手伝いをして、一緒にフランスのパティスリー入りした時も、フランス人スタッフがふざけて彼女に、「ボンジュール·チョチョリーナ…サヴァ·チョチョリーナ…オーヴァ·チョチョリーナ…」
彼女が「ヴィト~何て言ってるの?」
私「挨拶だょ」
彼女「挨拶はわかってるよ、チョチョリーナってなに?」
私「さぁ~知らない」
彼女「嘘だ、気になるから教えて、お願い~」
私「わかった、みんな冗談で言っているのだから、怒るなよチィチョリーナ(イタリア人女優)って言ってるんだよ」
彼女「何~(怒)わ私がぁ~、ふざけんじぁねぇフランス野郎ー」
私「ほらぁ~」
あんなに大人ぽかった彼女が、余り言葉のわからないフランスだと子供ぽく感じました、
って言うことは私はイタリアでいつも子供扱いだったんでしょうね(笑)。
Vittorioさん
フランス語とイタリア語、似てますよねー。
私もフランスで、私はイタリア語で、相手のフランス人はフランス語で会話して、お互いに話が通じたという体験をしましたよー。
あの時は感動しました。
ニューヨークのリトルイタリーのレストランで、店員に思わずイタリア語で話しかけて、相手がイタリア語ができなかった、ということもありました。
どこから見てもイタリア系の顔をしてたのに~。
イタリアでは、ちょっと片言のイタリア語ぐらいの方がみんな親切に接してくれますよね(笑)
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