今回からは、もう少し細かく訳してみます。
Rompere le tre uova intere in un piatto e sbattere bene. |
■Rompere(割る) le tre(3個) uova(卵) intere(まるごとの) in(中で) un piatto(1枚の皿) e(そして) sbattere(溶く) bene(よく).
・・・全卵3個を皿に割り入れてよく溶く。
卵を「溶く」は、sbattere
卵を「泡立てる」は、montare
卵を「堅く泡立てる」は、montare a neve
ちなみに、uova は「卵」の複数形。
卵が1個なら、“un uovo”。
リチェッタの場合、“un uovo”は、「卵」、と訳すのではなく、「卵1個」、と訳します。
日本人は、名詞の前に“un” という言葉がついていても、ついつい見落としがちです。
冠詞というのは、日本語にはあまり馴染みがない言葉ですもんね。
でも、リチェッタの場合、材料の前についている“un”は無視しないようにしましょう。
3つ目の文章。
Porre sul fuoco una pentola con abbondante acqua salata e quando alzerà il bollore lessare gli spaghetti. |
■Porre(置く) sul(上に) fuoco(火) una pentola(鍋) con(…付きの) abbondante(たっぷりの) acqua(水) salata(塩を加えた) e(そして) quando(…の時に) alzerà (上がる) il bollore(沸騰) lessare(ゆでる)gli spahetti(スパゲッティ).
・・・鍋にたっぷりの水と塩を入れて火にかけ、沸騰したらスパゲッティを入れてゆでる。
特に難しい文章ではないですよね。
文字通りに直訳していけば訳せます。
グアンチャーレをソッフリットにして、スパゲッティをゆでるところまで訳しました。
ここでちょっと休憩。
グアンチャーレを
“soffriggere”(軽く炒める)のではなく、
“fare soffriggere”(軽く炒めさせる)、つまり放っておく、ということが分かる動画をどうぞ。
このシェフは、オリーブオイル、グアンチャーレ、黒こしょうをフライパンに入れてから火にかけてソッフリットにしています。
卵は1人分につき1個。
「un uovo」と言っていますね。
卵を溶く時に、こしょう少々、ペコリーノ(熟成の短いもの)、パルミジャーノを加えています。
リチェッタの訳し方、次回に続きます。
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