2016年1月18日月曜日

「ヴェネト州のスーパー」

今日はイタリア便りをどうぞ。
それではSegnalibroさん、お願いしま~す。


2016年の年明けは、ヴェネト州の山奥にある町、コルティーナ・ダンペッツオで迎えました。

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1956年に冬季オリンピックが行われたところですが、今年は暖冬で全く雪がありません。
ゲレンデの一部に人工雪があるのみで、元旦は大勢の人が町の散策を楽しんでいました。

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ウィンターリゾートとして人気がある町です。
某高級ホテルのロビーには、猟師がいたら間違いなく撃たれるであろう、と思われるような毛皮を着たマダムが数多く生息していました。
そして、愛犬連れの家族がとても多かったです。

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そんなお山のリゾート地で庶民が過ごすには、平地で食料を買い込んでから向かわなければなりません。

入山前に、スーパーマーケットに立ち寄りました。 入った途端、山積みになっているラディッキオ タルティーヴォが目に入り、ヴェネト州にいるんだと実感します。

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ヴェネト産を主張する手書きのポップがいろんな商品に付けられていて、ひしひしと地元愛を感じます。
ミラノ近郊では見かけないものがたくさんあって面白く、それほど大きくないお店なのに、ガッツリ1時間もウロウロしてしまいました。

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Fondi di carciofo。大きなカルチョフィのお尻の部分だけ売っているのを初めて見ました。
いつもは丸ごと生花?で買っていますが、どこからが可食部か分からず、迷いながら下処理していたら、結局トゲトゲに刺されてしまう私。とっても心惹かれます。

お店の人にレシピを聞いてみたところ、詰め物をしてリピエーノにしたり、小さく切ってリゾットに入れたり。どう使ってもいいけれど、一番のお勧めはFondi di carciofo alla Venetaというヴェネト風のレシピだと言います。
フライパンにオリーブ油とにんにくを入れ、カルチョフィとともに半カップの水を加えたら蓋をして20分蒸し焼き。最後にイタリアンパセリを散らすのだそうです。
なるほど、おいしそう。
そして、お肉のコーナーにはこんなものが!

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Nervetti semicotti bovino adulto。これって牛スジですよね?
おでんにいれたーい!ミラノ近郊でもみつけたーい!!
でも牛スジって、牛のどの部分のことを指すのでしょう。
ハラミ捜索の時もそうでしたが、日本にいた時は完成形しか知らなかったから、お肉の部位探しには苦労します。
牛スジって、茹でたらこんな風に白くなるものもあったし、どて焼きには赤身がついたものが使われていた気がします。
これはおでんにいれても大丈夫でしょうか?

州が変われば食も変わって、さすがイタリア、面白いと思ったのですが、関東出身の在伊お友達に牛スジの話をしたところ、おでんには牛スジなんて入れないと言われてしまいました。
関西限定?
また、静岡県出身の別のお友達は、静岡ではプール後におでんを食べるのが定番で、黒はんぺんは欠かせない。
魚が入っているから黒いのだと教えてくれました。
日本も地方によっていろんな食文化があって、面白いですよね。

ネットでNervetti semicotti bovino adultoを検索したところ、ヴェネト州のなかでもパドヴァ県の辺りで食べられており、2~4時間茹でたものを冷やして角切りにし、ニンニクとイタリアンパセリ、または玉ねぎと豆類、もしくは野菜の酢漬けとあえて食べるとのこと。
さらに調べてみると、私の住むロンバルディア州でもNervetti in insalataという、牛スジを使った地方料理があることが分かりました。 そういえば、近所のスーパーのお惣菜コーナーに、なにかよくわからないゼラチンっぽいサラダがあるんですよね。
あれって、牛スジのサラダだったんだ。
今度買ってみよう。 で、後は、角切りになっていない牛スジを探すのみ。
イタリアで牛スジ入りおでんを食べられる日は近いかもしれません。
カルチョフィのお尻もおでんに入れてみようかな。おいしいかも。(笑)


牛すじに詳しい皆さま、イタリアの迷える子羊に、牛すじ情報を教えてやっておくんなせい。
よろしくー。



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バッカラはノルウェーとイタリアを結ぶ干物貿易の主役で、この航路は1450年作成の世界地図にも記載されるほど重要でした。

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