2014年9月18日木曜日

イタリアのパスタメーカーの前身

今日はイタリアのパスタメーカーの話。
あなたはどのブランドのパスタがお気に入りですか?

有名どころだと、バリッラ(バリラ)やデ・チェッコ(ディチェコ)。

Barilla Pasta Day

De Cecco


発祥地や創業年が書いてありますねー。

19世紀後半、イタリアでパスタ産業がスタートする前までは、バリラもデ・チェッコも、別の商売をしていました。
どこも最初は、町のパン屋さんなど小さな商店でした。
それがある時、一念発起して起業して、時代の波に乗って世界的な企業へと大成功を収めたわけです。

バリラは、今や世界で最も有名なイタリア企業の一つですが、その前身は、パルマの小さなパンとパスタ屋さんでした。
同族経営で、現代の経営者は4代目。

デ・チェッコはアブルッツォの地元で最高と評判の石臼の粉挽き屋さん。

アニェージは、最高の小麦とみなされていたウクライナ産タガンログ小麦を粉にする製粉業。

イタリアの製粉業の重要性については、先週、ピッツァに最適の粉を作るには、ピッツァ職人の熟練の感と同じくらい粉屋さんのブレンド技術がポイント、という話をしたばかりでした。

結局は、職人技がイタリアの食品産業を支えていて、世界的な巨大メーカーであっても、パン屋さんや粉屋さんからスタートしているんですね。

バリッラの創業からの歩みを映画のように素敵に伝えるイメージ動画、タイトルは『夢』。
さすがは大企業。
やることがスマート。
 ↓



創業者、ピエトロ・バリッラ・シニアさんが小麦の穂を握りしめるシーンは、粉からスタートしたライバル、デ・チェッコを意識してるのかなあなんて勘繰ったりして。

イタリアでもパスタメーカーは北から南まで各地にあるので、理論的には、美味しい乾麺のパスタの大量生産には、地理的な条件にはあまり左右されなそう。
ということは、日本でもできる。



-------------------------------------------------------

関連記事“イタリアのパスタメーカー”『サーレ・エ・ペペ』の日本語訳は、「総合解説」2012年5月号に載っています。

[creapasso.comへ戻る]
=====================================

0 件のコメント:

トンカ豆はバニラの代用品として世に出ましたが、最近の日本のある出来事にそっくりの事実から使用が禁止されました。

きのうはオーストラリアのフィンガーライムとか、聞いたことないフルーツを紹介しましたが、(CIR1月号P.5)の料理で一番謎だったのは、fave tonkaです。 始めて聞いた名前です。いったい何なのか、想像もできません。 ドイツで行われたアイスクリームのワークショップでトンカ豆に...