イタリア料理ほんやく三昧: ピノキオのガンベロ・ロッソ

2012年6月4日月曜日

ピノキオのガンベロ・ロッソ

ピノキオの話、続きです。
それでは、オステリーア・ガンベロ・ロッソが舞台となるくだりを、実写版のTVドラマからどうぞ。
02:45あたりからです。
初回放送は1972年ですが、イタリア人はみんな観たという人気ドラマだったそう。


狐は「軽く何かつまんで一休みしてから、夜中に奇跡が原(金貨を埋めると金貨が生る木が育つという場所)に出発しよう」と、ピノキオを誘います。
そして猫は「お腹の具合が悪くて食欲がないから軽いのがいいなあ」と言いながら頼んだのが、
トマトソースをかけたヒメジのリヴォルノ風、野兎のサルミ煮、トリッパ・アッラ・パルミジャーナが数人前。
次にダイエット中という狐が頼んだのが、野兎料理。付け合せは若鶏と一番鶏、その後にヤマウズラの串焼きとうさぎ。
さらにはこの店で一番上等のワイン。
これがドラマ版で猫と狐が注文したもの。

大分原作に忠実です。
原作では、猫はヒメジのトマトソース煮を35尾、トリッパ・アッラ・パルミジャーナは4人前だけど味が薄そうだから、ソースは3倍で、バターとおろしチーズも添えて、と注文。

狐はシンプルに野兎の煮込みと太らせた若鶏と一番鶏の軽い付け合わせ、その後で口直しにヤマウズラ、やまうずら、うさぎ、カエル、トカゲ、ぶどうの“チブレイーノ”。
チブレオではなく、“小さな”チブレオと言うところが、感じ悪さ100万倍ですね。
チブレオは鶏の内臓やとさかのフリカッセなので、かなり気持ち悪い料理ですよ、これ。

このころになるとピノキオの顔は大分たくましくなっているのですが、
金貨を机の上に広げて、自分のために頼んだ物が、くるみ2個とパンをひときれ!
もう、狐と猫の野郎を殴りに行きたい。

案の定、ピノキオが目を覚ますと狐と猫は一銭も払わずにピノキオを置き去りに。
しかもあろうことか後を追ってきたピノキオを脅して追剥行為。
この後は、縛り首になったり、牢屋に入れられたり、空腹のあまり畑のぶどうをつまみ喰いして罠にかかったり、海に出たおじいさんを助けようとと巨大フカと戦ったりと、まるでイタリア版ルフィーみたいな冒険ぶり。
というか、登場人物が全員極悪人のくずという点で、ワンピースよりもっと過酷な環境。
子供を無垢で可愛い天使ではなく、わがままで手におえない悪がきとして描くピノキオは、より現実的で、奥が深い。
善と悪という単純な構造でもなく、必ずしも善が勝つとは限らないので、ひえ~この先、どうなるのお、と思いながら、続きが知りたくて、結局、実写版ドラマを全部見ちゃいました。
役者たちの演技が素晴らしい。
悪人たちも、生きていくために必死なんですよ。
残酷なだけの話じゃなかった。
衣装もおしゃれ。
かて日本でもdvdが販売されていたようなので、中古品なら売ってるかも。

続きはこちら

次こそは料理の話です。


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