イタリア料理ほんやく三昧: モスカルディーニ

2011年9月20日火曜日

モスカルディーニ

イカの次はタコの話。

タコ(マダコ)は、イタリア語ではpolpo(ポルポ)。
piovra(ピオーヴラ)と呼ぶこともあります。


Polpo (octopus) and latte di pesce (soft roe / milt)
ヴェネチアのリアルト市場のタコ


最近のイタリアでは、イカの消費量は増えて、タコの消費量は減る傾向にあるようです。
ISMEAの統計によると、イタリアのマダコの漁獲高は年々減り続け、2007年は約3,700tでした。
ちなみに、日本のタコの漁獲高は約5万t。

逆に冷凍品の輸入は増えて、2008年は50,900t。
これは日本(44,700t)より多く、EU諸国の中では1位。
2位はスペインで42,600t。

イタリアへの輸出量が多いのは、モロッコ、スペイン、ベトナム、インドネシア、セネガル、タイ、メキシコ、モーリタニア、チュニジアの順。
中国の名前がないことを除けば、日本とだいたい同じです。
冷凍品に関しては、日本もイタリアも、同じようなタコを食べているようですね。

日本人は世界で獲れるタコの半分以上を食べているそうですが、イタリアではポピュラーなのに日本ではお目にかかれないタコもあります。

それは、モスカルディーノmoscardinoというタコ。
地中海固有の種です。
学名はEledone moschata
日本では、英名のmusky octopusを訳してジャコウダコと呼ばれたりするようです。
小型のものはイイダコにそっくりですが、イイダコは東アジア固有のタコ。


モスカルディーニは主に泥地に棲み、マダコより小型。
見分けるコツは吸盤で、マダコは2列なのに対してモスカルディーニは1列です。
イイダコも太い部分は2列。


↓モスカルディーニは根元も吸盤は1列。






↓これも吸盤が1列なのでモスカルディーニ。
新鮮なタコやイカの見分け方は、指でつついた時にその部分の色合いが変わるものはとても新鮮、と説明しています。







Moscardini e patate

↑足の切れ端しか見えなくても、吸盤が1列なので、これはモスカルディーニだと分かりますね。

トマト煮にすることが多いモスカルディーニ。
次回はリチェッタです。



↓おまけのビデオ。
イカの見分け方。
イカの話の時に説明しましたが、動画があったのでどうぞ。
コウイカとスルメイカの見分け方は、ヒレの大きさと位置。
seppie/セッピエ=コウイカ、calamari/カラマーリ=ヤリイカ、totani/トータニ=スルメイカ







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関連誌;『ラ・クチーナ・イタリアーナ』2008年3月号
“イカ、タコ”の記事の日本語解説は、「総合解説」08&09年3月号に載っています。

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