今日はサルデーニャのパスタの話。
『ガンベロ・ロッソ』の記事の解説です。
サルデーニャのパスタと言えば、もっとも代表的なのは、ニョッケッティ・サルディgnochetti sardiことマッロレッドゥスmalloreddus。
ニョッキ型の小さなパスタ、マッロレッドゥス
これは巻きすを使ったマッロレッドゥス。
巻きすでも立派にマッロレッドゥスになるものなんですねえ。
普通は筋付きの板を使いますが、元々は、チュリーリciuliriと呼ばれる細いイグサを編んだざるを使っていました。
イグサとは、畳やござに使われるあれです。
チュリーリ
↓筋付き板を使ったマッロレッドゥス作り(音声なし)
マッロレッドゥスとは、サルデーニャの方言で小さな子牛という意味。
なんでも、マッロレッドゥスのおなかがほっこり膨らんでコロコロした姿が、まるで子牛のように見えたところからこの名前がついた、と言われているようです。
えー、そうかなあ、と思ったけど、見てみたら、なるほど子牛のおなかに似てますよ!
ぷっくり膨らんでいて、しかもあばらの筋なんか見えたらマッロレッドゥスにそっくり。
マッロレッドゥスの話、次回に続きます。
-------------------------------------------------------
関連誌;『ガンベロ・ロッソ』2009年6月号
“サルデーニャのパスタ”の解説は、「総合解説」'08&'09年6月号に載っています。
[creapasso.comへ戻る]
=====================================
登録:
コメントの投稿 (Atom)
ゴルゴンゾーラのリゾットにブルーベリーを加えると、味だけでなく、色も衝撃的。
今月の(CIR)プリーモの2品目は、おそらく今月号の中で一番色が鮮やかな料理。 “ブルーベリー、桑の実、ゴルゴンゾーラのリゾット”です。 もちろんベースはゴルゴンゾーラのリゾット。 ゴルゴンゾーラはミラノが誇るチーズ。そもそもミラノはチーズの産地。 米もこの地方の名物。 なのでゴ...
-
グラナ・パダーノの話、その2です。 イタリアで流通しているハードチーズの50%近くを占めるグラナ・パダーノ(AC Nielsen調べ)。 2008年の生産量は、435万5347個でした。 平均的な販売価格は11.05ユーロ/㎏。 イタリアの硬質チーズの平均価格は12.70ユーロな...
-
今日はブラザートの話。 『ラ・クチーナ・イタリアーナ』の記事の解説です。 バローロのブラザート, photo by Silvio 記事によると、 ブラザート brasato は、イタリア語で「炭」という意味の“ブラーチェ brace ”の古い呼び方、“ブラーザ brasa ”が...
-
今日のお題はプリーモピアット。今月の「 総合解説 」P.5の料理です。 スパゲッティなんですが、料理名がやたらカッコイイ。 “アサシンのスパゲッティspaghetti all'asssassina”だって。 初めて聞きました。 聞いたこともない料理だったのに、逆にnetに...
0 件のコメント:
コメントを投稿