2021年8月27日金曜日

パリの一流の牡蠣のデグスタツィオーネを始めたローマのロッショーリ。美食の道を極めてます。

日本語解説CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレの2019年11・12月号の定期購読分発送しました。
今月は年末号です。
そのせいか量が想定以上に多くなって、webに上げるとレイアウトが崩れるトラブルが発生し、せっかく訳したのを削るのももったいなくて、ご不便をおかけしております。紙版は大丈夫です。
次号はからはちょうど1月号ときりもいので、これに懲りて1号ずつ訳すことにしました。
さて、今月のリチェッタの1品めは、牡蠣です。
ちょっと豪華なクリスマスのデイナーの1品に選ばれやすい食材ですが、牡蠣をおしゃれなイタリアンの1品にするなら、どうしますか?

牡蠣にシャンパンを添えるのは鉄板のゴージャスな組み合わせですが、下の動画でやってた牡蠣をウオッカの入ったショットグラスに沈めるなんてのはノンベエならではのゴージャスな酔っ払い方。


以前、リチェッタを訳してとても印象に残ったのが、牡蠣とブラッデーマリーの組み合わせ、ブラッディーマリー・オイスターです。

ウオッカに沈めるのと比べて、開いて皿に並べた牡蠣にブラッディマリーのソースをかけるのは、かなりお上品。
でも、今月のCIRのリチェッタは、もっとお上品ですよ。粗塩の上に盛り付けた牡蠣にジンをかけ、殻に入った牡蠣の横に青りんごのソルベットを添えるのです。(リチェッタはP.1)



ベネトのポー河デルタ地帯は牡蠣の養殖で知られています↓

中でもゴーロ(フェラーラ)の金の牡蠣は有名。


ヨーロッパではフランス産(70%)やアイルランド産(20%)の牡蠣が有名。
イタリア産の占める割合は10%。


一流の食材に常に網を張って、確かな目で選別しているローマのロッショーリ。
彼らが選んだのはフランスの牡蠣の養殖業者、David Hervéダヴィッド・エルヴェの牡蠣。↓
 

カルボナーラで有名になった『ロッショーリ』は、もともとパン屋さんだった。でも、その一流の食材を見抜く目の確かさはほんとにすごい。ローマでフランスの美味しい牡蠣を出してるんです。


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