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2026年4月14日火曜日

エミリア・ロマーニャ、パルミジャーノ、生ハム、フェラーリの産地。

(CIR)10月号のリチェタ、《コンテンポラリーな地方料理》、今日の料理は“ニョッコ・フリット”です。
まず、どこの州の料理かというと、エミリア・ロマーニャです。
イタリア料理を代表する料理や食材を次々と生み出した北イタリアの美食都市が集まっている州。イタリアの中でも気候や地形が恵まれているイタリア料理の心臓部。
有名すぎて、かなり知った気になっている地方ですが、まずは基本的情報から。エミリア・ロマーニャのグルメ旅のスタートです。

エミリア・ロマーニャの地理。
地理的にはポー河の存在が大きい。


デルタ・デル・ポー国立公園。海と河の接点。

エミリア・ロマーニャには美味しいものがたくさんあるのでイタリア料理好きを強く惹きつけます。でも、とにかく色々あるので、一番興味があるものを決めて、グルメ旅をすることをお勧めします。

エミリア・ロマーニャの都市。


エミリア・ロマーニャの料理。


エミリア・ロマーニャの産物。

数々のエミリア・ロマーニャ料理の中から、その代表的なものとして選びだしたのは、“ニョッコ・フリット”。

詳しくは次回。


動画は日本語の字幕付きでご覧ください。

この話は(CIR)2023年10月号のリチェッタ《コンテンポラリーな地方料理》の解説です。日本語のリチェッタと写真はP.4。

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価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。

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週末はクレアパッソのお薦め本の紹介。
スッド・グランデ・クチーナ(南伊・山・海)』
《new》イタリア料理アカデミーの本、『スーゴとサルサ
《new》ブランカ―トのシチリア料理のミニシリーズ、『ルスティケリーア』『伝統料理』、『パスティッチェリーア』、『魚料理』

【地方料理、シリーズ】
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2026年3月4日水曜日

車エビにパルミジャーノを組み合わせるなら、どうする?ちなみにヴォンゴレにチーズをかける行為は外国人観光客丸出し。

甲殻類とチ―ズの組み合わせは、イタリアではタブーとされていますが、美味しいものの追求のためにはとことんやるイタリアでは、甲殻類とチーズを組み合わせた料理に、素人からグランシェフまで、多くの人が取り組んでいるのを見ると、タブーというより、正統派ではない、という認識かも。
しかも、今月の(CIR)で発表されたその解決策、“車エビの薄焼きパルミジャーノ包み、桃のソース添え”は、ビジュ的にもなかなかの傑作に仕上がっています。とても美しい出来だったので、『クチーナ・イタリアーナ』誌の表紙を飾っている1品です。

パルミジャーノの薄焼きは、パルミジャーノの人気の調理方法の一つ。
イタリア語ではチャルダcialdaやテーゴラtegolaと言いますが、フランス語ではtuile
チュイユ

ペコリーノやパルミジャーノのチュイユ。フランス語だけどシェフはこう呼ぶ人も多い。英語だとチップス。

イタリア料理の世界でパルミジャーノのアンバサダーとして知られているのは、同郷のマッシモ・ボットゥーラシェフ。パルミジャーノがテーマの本も書いてます。
本には魚とパルミジャーノの組み合わせの料理も登場します。ウナギのブロードにストラベッキオのパルミジャーノを加えてソースにしたり、ヤリイカにパルミジャーノや帆立貝、パン粉を詰めてブロードのソースを敷いた皿に立て並べるという、見た目にも芸術的なパエザッジョ・マリーノなど、さすがとうなる料理ばかり。

パルミジャーノを語らせると熱いボットゥーラシェフ。

(CIR)の料理は、車エビをパルミジャーノのチャルダで巻いたもの。鮮やかな赤色のエビの尾が、黄色いチャルダからはみ出していて、甘いエビと塩気があるチーズの組み合わせも美味しそう、と思わせる芸術的な料理。

最後のタブーは“スパゲッティのパニーノ”
どこがタブーかと言うと、パンとパスタを一緒に食べているところ。
焼きそばパンの発想はないんですねー。

オー・ディ―オだって。マンマ・ミアより反応してる。

このタブーも(CIR)のパニーノはなかなか美味しそう。カッチャトリーノタイプのサラミとスカモルツァもはさんでます。
イタリアンのタブー、大分おもしろくなってきたけど、そろそろ次の記事です。


この話は、(CIR2023年9月号)の記事、“イタリア料理のタブーに挑戦”の解説です。記事の日本語訳と料理の写真はP.8。

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2025年9月9日火曜日

国立公園の中にある酪農場で造られているパルミジャーノ。

今日の(CIR5月号)の記事は、“パルミジャーノの造り手”です。

取り上げた造り手は、パルマのモンテコッペ・ア・コッレッキオの酪農場。

製造所の見学。
すごい数を作ってますね。
さすがは世界で最もコピーされてるチーズ。


モンテコッペ酪農場
国立公園のオークの森の中にある。




パルマで今一番注目されている日本人の若者は、やっぱりこの人。ザイオン鈴木選手のパルマ初日。


パルミジャーノのミルクの一部はフリゾーナ・イタリアーナ種のミルク


さらにブルーナ種も。


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2025年9月5日金曜日

料理には大変めんどくさいナポリ人ですが、ラグーもナポリ風とボローニャ風があり、ナポリ人にラグーを語らせるととても面倒くさいことになる。

ナポリのパスタの話が出たところで、次のお題は“ナポリとボローニャのラグー”です(CIR5月号の記事の日本語訳は、P.17)。
イタリアでは、ラグーはragoutとragúの2つがあります。前者のラグーはフランス語で、小さく切った肉や魚、野菜を長時間煮込んだ料理のこと。イタリアではあまりragoutは使いません。イタリアでラグーという時は、ragúのことです。フランス語のラグーが語源ですが、フランス料理のラグーとは違う、と自負しています。

フレンチラグー。


ラグー・アッラ・ボロニェーゼ。
下の動画でもわざわざナポリのラグーじゃない、自分のオリジナルのラグーだと断ってます。
ラグーという時は、ナポリ風かボローニャ風か、断る必要があるんですね。
ちなみにボローニャ風をミートソースと呼ぶことは料理雑誌ではほとんど見ません。
下の動画では、野菜をひたすらみじん切りにする作業は退屈だとぼやいてますが、それでも機械は使いません。そのあたりがイタリア人のこだわり。


ラグー・アッラ・ナポレターナ。


ナポリのラグーは日曜日の料理の定番ソース。ナポリのラグーはソースではなく、歴史で詩。
この考えを広めたのは、ナポリ生まれのイタリアの天才劇作家エドアルド・デ・フィリッポの『土曜、日曜、月曜』という喜劇。ナポリのある平日に、家族の夕食に出されるラグーについての議論が展開される。


『土曜、日曜、月曜』のラグー。


『土曜、日曜、月曜』で登場するナポリ風ラグーの議論は、もはやおとぎ話。よそ者にはちょと理解不能だけど、ナポリの空気はよく分かる。


デ・フィリッポ監督はナポリの食文化をとても愛した人でした。彼の話でナポリのコーヒーはとにかく濃さが重要ということを知りました。


ナポリのラグーの話をする時にはエドアルド・デ・フィリッポ監督の話は避けて通れない。彼の作品からは強烈なナポリ愛を感じます。

彼の代表作の一つ、『幽霊たち』

次回はボローニャのラグーの話。

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2025年8月2日土曜日

サステナブルな料理にも、翌日の料理にも使えるもったいない食材、ソラマメ。


今日の料理は、うさぎ肉料理のサステナブルな付け合わせ、“ソラマメのペーストです”。
日本語のリチェッタは、(CIR4月号P.)10。

生ソラマメのペースト
イタリアでは大人気の生ソラマメ。さやも使う。


イタリアのソラマメは長くて大きいので、さやも立派。
空豆のさやのコントルノ。フリットにすると、立派な1品に。
残り物を出さないサステナブルな料理としても人気。
ゆでてからチーズ入りパン粉をつけて揚げるとソラマメのさやのチップスに。


さらにうさぎ料理の残りを詰めたピアティーナ。生地を発酵させなくても、オーブンがなくてもできる、ストリートフードとは思えないゴージャス感。


生地はレンズ豆入り。(CIR4月号)の日本語のリチェッタはP.17。
レンズ豆は12月31日の夜に食べると富と幸福をもたらす縁起物の食材。イタリア人の10人中9人が食べるんだって。
1970年代はほとんど忘れ去られていたが、最近になって各地で復活を遂げ、形、色、香りのバリエーションが豊富になっている。
グルテンフリーで、様々な気候や土壌に適応し、生物多様性の観点からも注文されている豆。
レンズ豆の粉入りピアディーナ。


ピアディーナの発祥地、レミニのピアディーナ・ロマニョーラ。

レンズ豆のこと、ちょっと調べてみたくなりました。詳しくは次回。

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2025年7月31日木曜日

生ハムとスクアックエローネ、ルーコラのピアディーナはピッツェリアにとってのマルゲリータのようなもの。

(CIR4月号)の記事から、今日の料理は“レンズ豆とうさぎ肉のピアディーナ”。(日本語のリチェッタはP.17)
昨日に続いて、今日もイタリアの有名なストリートフードです。
硬質小麦粉がベース(昔はとうもろこし粉も使いました)のシンプルな薄焼きパン。
さて、昨日のスキアッチャータはトスカーナのフォカッチャでしたが、ピアディーナはどの地方のストリートフードでしょうか。
答えはロマー二ャ地方。
定番の具はハムとチーズ、またはスクアックエローネ。など、エミリア・ロマーニャ州の典型的な産物。

下は、有名グルメ系ユーチューバーによるピアディーナ・ロマニョーラのこと知ってますか?という動画。
大ヒットしたストリートフードなだけに、歴史は長く、バリエーションも豊富。うんちくを熱く語るグルメも多い。

そもそもピアディーナは発酵させる必要がないパンで、パンが何もなくても何とかするという貧しさから生まれた食べ物。オ―ブンではなくテストというテラコッタの皿のような道具で焼きます。

テストのCM。

きのうのスキアッチャータもフライパンで焼く、簡単版が最近ではかなり広まっているようでしたが、オーブンで焼く、というだけで、特別なパンになるのですね。
(CIR)のリチェッタは、レンズ豆とうさぎ肉というとてもグルメな具で作ります。
そもそも、“うさぎ肉のしょうが風味、ソラマメのペースト添え”の残りで作るという、ピアディーナのルーツを忘れないサステナブルな1品(CIRの日本語のリチェッタはP.10)。

うさぎ料理はイタリアでも珍しい料理ですが、リグーリアの名物。

詳しくは次回。



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2025年7月29日火曜日

北イタリアのご馳走パスタは手打ちの詰め物入りパスタのイン・ブロード。

今日の料理は、(CIR2023年4月号)の記事から、“チーズ詰め生地入りブロードsfoglia rotta in brodo”です。リチェッタの日本語訳はP.16。

スフォーリア・ロッタ、てなんのこっちゃ。初めて聞きました。ヒントは、リチェッタの最後にある“ロマーニャ地方の典型的なミネストラ、spoja lordaのアレンジ”という一文。
さらに《残り物を有効利用する》という記事の1品で、元の料理は、“雌鶏のブロード”です。分かっている手掛かりはごくわずか。でも、ロマーニャ地方の典型的なミネストラ、というのは想像できます。“in brodo”という料理名も強力なヒント。
それではどんな料理か探していきましょうか。

スポージャ・ロルダ・ロマニョーラがベース。


1品目の、乾麺を使う南イタリアのトルテッリと違い、典型的な北イタリアのご馳走パスタ。生麺はいわゆるラビオロ―二。具のバリエーションでオリジナリティーが出せます。(CIR)のリチェッタは、チーズのラビオロ―二。マスカルポーネ、クレシェンツァ、ロビオーラかカプリーノ、グラナ・パダーノといった北イタリアのチーズを様々入れます。
さらなるポイントは雌鶏のブロード。そもそもは鶏のブロードの残りを使う料理で、元のリチェッタは(P.2)の鶏肉のサラダ。雌鶏をゆでたゆで汁でブロードを取ります。

雌鶏のブロード

材料/
大鍋・・1個
ミネストラ用野菜・・500g
水、塩
スパイス、ハーブ
ブロード用雌鶏・・1羽
スキマー
ブロスクロス
大きな水切り

・たっぷりの水を入れた鍋に鶏を入れて沸騰させる。鶏から出た脂肪が固まってとろみがつく。鶏の水気を切ってすすぐ。
・さっぱりさせる場合は、冷水にスープ用野菜(水4ℓにつき500g)、鶏(約1.2㎏)、ハーブ(ローリエ、粒こしょう)を入れて弱火で2~3時間ゆでる。この方法だと肉と野菜のアロマを引き出しやすい。
・アクを取り除き、塩を加えてアロマをさらに引き出す。
・ブロスクロスで濾す。

カッポーネ(去勢鶏)のブロードだとご馳走感が大幅アップ。


チーズのラビオリ。


そもそもラビオリは残り物で作る料理なので、冷蔵庫に残っているチーズを全部使います。
生麺のパスタを使う北イタリアのご馳走パスタは、職人技の手作業が重要。

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イタリアの新しいマスター・オブ・ワインが選ぶコンテンポラリーな赤ワイン。

イタリアの新しいマスター・オブ・ワイン、アンドレア・ロナルディが提案するPinosophyの概念。イタリアの食の分野のカリスマたちは、深い哲学への造詣がある人が多く、言ってることの意味が分かるまで、かなり苦労します。マスター・オブ・ワインも例外ではありません。なので、それなりにか...