ベネチア料理の時は、とても参考になる本、『ハリーズ・バー』
この料理の次に紹介されていたのはスカンピのフリットscampi fritti。
を読んでいて、今さらながら気が付きました。
こんなに世界中から客が来る店でも、乾麺のパスタはほとんど出していない。
もちろん、パスタについてはセッカもフレスカもリピエーナも、イタリア料理のエンブレムで世界中に誇れるイタリア料理で、イタリア料理の中で最も大切なものだ、と認めています。
ハリーズ・バーでは、パスタはすべて自家製。
パスタ・フレスカのポイントは、小麦粉、卵、そして製法の3つ。
上質の小麦粉と卵をこねた麺を低温で長時間乾燥させれば、世界中の美食家から愛される他に例のない上質のパスタになる、と書いています。
さらに、量産型の大手パスタメーカーの製品は品質が高くて値段も安いが、中小のパスタメーカーのパスタ・フレスカは品質の違いが大きいとも。
なるほど、そうか。ハリーズ・バーは、チプリアーニというブランド名でオリジナルのパスタを販売していました。
ハリーズ・バーの多角経営とビジネスの腕の優秀さを忘れてました。
ちょっと探してみたら、こんなリチェッタの動画がありました。
スカンピのカルリーナ風Scampi alla Carlinaです↓
バリエーションはマトウダイのカルリーナ風。
スカンピの代わりにマトウダイの切り身に小麦粉をつけて油で焼き、オーブンでスカンピと同様に焼きます。
ハリーズ・バーでスカンピを食べるなら、このカルリーナ風もお薦め。
本にはこんな説明がありました。
「父のジュゼッペ・チプリアーニは50年代にベネチアのビーチにハリーズ・バーをオープンさせ、料理は私(アッリーゴ)の妹で、家族で一番料理がうまいと皆が思っていたカルラにまかせた。
この店は数年後に閉めたが、妹が考案したこの料理は、当時からアッラ・カルリーナalla Carlinaと呼ばれていた・・・」
7月の第3日曜は、ベネチアのフェスタ・デル・フリット・ディ・マーレの日。
というか、フェスタ・デル・レデントーレというペストの終焉を祝う大きな祭りの日。
金曜の夜に、ボートを持っている人は総出で運河から対岸の教会まで、船を浮かべ、盛大な花火を見ながら家族や友人たちと船の上で揚げた魚を食べる、というお祭り。
フェスタ・デル・レデントーレの花火。↓
一度見たら忘れられない思い出になるそうです。
2020年はキャンセルでしたが2021年は開催されました。
祭りの舞台になるジュデッカにはハリーズ・ドルチがあって、毎年すごい人が訪れるそうです。
ベネチアにとってはとても重要な節目の年です。
気合が入ったイベントが各種用意されています。
2021年はベネチアにとっては特別な年。
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『ハリーズ・バー』
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