きのうのプーリアのシェフのパスタ、さりげなくて見逃してしまうところでしたが、後で思い返してみれば、あれは貴重なシーフードパスタのリチェッタでした。
イタリアにはシーフードパスタを作るシェフは山のようにいると思いがちですが、有名なものはアマルフィのシェフが考案したパスタ・フレスカのシャラテッリぐらい。
乾麺のパスタの料理として本にリチェッタを残す人はあまりいないんです。
シェフがシーフードに合うパスタとして指定したのはボンバルドーニというパスタ。
初めて聞いたパスタです。
唯一の手がかりが、下の動画。
どうやらグラニャーノのショートパスタだということはわかりました。
日本語ではボンバルドンとか、ユーフォニアムという楽器のようです。
ブラスバンドの経験者ならよく知っている楽器だと思うのですが、残念ながら、そちらの方の知識は皆無。こちらのページによると、結婚式に登場して音楽を奏でる村の楽団でおなじみのこの楽器に形が似ているというので名前がついたそうです。カンパーニアやカラブリアなど南イタリアに普及している形で、グラニャーノのパスタでは定番の1つ。
味が強くて直径の大きなパスタで、くっきりした筋があり、日曜日のご馳走のような味の強いパスタによく合います。これはまさにアルティジャナーレのグラニャーノのパスタの特徴そのものですね。
グラニャーノのパスタは小麦の風味が強いパスタで、量産タイプのようにもりもりむしゃむしゃ食べるタイプのパスタではありません。値段の高さもグラニャーノのパスタと他のパスタをはっきり分けています。
デ・チェッコはアルティジャナーレな製法を取り入れてお手頃価格の量産型パスタを作る貴重なメーカー。
バンボルドーニも作っています。
イル・ポエータ・コンタディーノのレオナルド・マルコシェフのシーフードのボンバルドーニのリチェッタは、
『パスタ・ヴィアッジョ・イン・イタリア』 に載っています。
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