2021年8月4日水曜日

ベネトのオステリアの前菜は、バッカラ・マンテカート、イワシのイン・サオール、レバーのテリーヌの盛り合わせと、正統だけど庶民的。

甲殻類の話題から、ヴァネチア料理の世界に足を踏み入れましたが、オステリアのベネト料理のフルコースは、どんなものだろうと考えながら、スローフードの『オステリエ・ディ・イタリア
を見ていたら、(旧『オステリエ・ディ・イタリア』は売り切れ、最新版はイタリア・イン・クチーナ』)

前菜はイワシのイン・サオール、バッカラ・マンテカート、レバーといちじくのテリーヌの盛り合わせ、プリーモはビゴリ、デザートはザレッティというメニューが飛び込んできました。
ガンベロ・ロッソという有名店に隠れて、殆ど目立たないほどのさりげない取り上げ方ですが、ラ・ラニャテーラLa Ragnatelaというベネト料理が評判の、ベネトの小さな造り手の産物にこだわるオステリアです。
店がちらっと映っているザレッティの動画がありました↓
ザレッティはとうもろこしの粉のクッキーですが、地元マラノで生みだされた生産量の少ない、マイス・マラノという貴重な品種のとうもろこしの粉(ポレンタ用)を使っています。
ザレッティとは黄色ジャッラgiallaという意味の方言が語源
やはり、ベネト料理にバッカラ・マンテカートとビゴリとレバー料理は欠かせないんですね。
リチェッタは動画の最後にも登場した本のものを訳してみます。
Zalettiザレッティ
材料/12人分
マイス・マラノの粉・・300g
00番の小麦粉・・300g
ベーキングパウダー・・16g
卵黄・・
6個
グラニュー糖・・200g
レーズン・・100g
バター・・300g、塩

・卵黄と砂糖をホイップし、室温のバター、戻して絞ったレーズン、塩少々、混ぜたとうもろこしの粉、小麦粉、ベーキングパウダーを加える。
・小さなソーセージ状にまとめて短く切り、190℃のオーブンで15分焼いて焼き色をつける。
・皿に盛り付けてザバイオーネなどの黄色いソースを添える。
サルデ・イン・サオール↓

バッカラ・マンテカート↓




明日はビゴリのリチェッタです。

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