今日のお題はピエモンテのクッキー、クルミーリkrumiri。
アレッサンドリア県のカザーレ・モンフェッラート↓という街の名物です。
このクッキー誕生の経緯は、かなり詳しく知れ渡っています。
それは、1878年にドメニコ・ロッシというパスティッチェーレが、仲間とカフェで大騒ぎをしているときに偶然生まれた、というもの。
その後大ヒットし、クルミーリ・ロッシ↓は、世界的に有名なクッキーになったのでした。
ドメニコ・ロッシは1953年にクルミーリの特許を売ったため、現在はパスティッチェリーア・ポルティナーロという店が権利を持っています。
今も150年前と同じアルティジャナーレな製法で作っています。
もう一つこのクッキーを有名にしたのはその美しくてレトロな缶。
缶に描かれている肖像画は、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世↓です。
イタリア統一の象徴とされるイタリアの初代国王です。
こレだけ詳細に誕生の由来は伝わっているのに、なぜクルミーニという名前なのか、という点については、誰も語りません。
なので、未だに不明です。
ただ、ヒントとなるのが1878年という年。
これは王様が亡くなった年です。
この王様の特徴は、立派な髭。
クルミーニのカーブした形はこの髭を模したものだと言われています。
ただ、もっと他にも説はあります。
詳細は「総合解説」に載せました。
リチェッタはP.13。
このクッキーの形は、ちょっと特殊な製法で造られています。
生地をダイスを通して押し出します。
専用の道具がなければ直径1~1.5cmのシリンジか星口金をつけた絞り袋で長さ6~7cmに、中央をカーブさせて絞り出します。
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