今日のお題はツェルテンです。
「総合解説」2019年1/2月号P.33に載っています。
ここのところマイナーな地方の料理が続いてるので、まだ見てくれる人がいるのか不安ですが、大丈夫ですかあ?
今回はアルト・アディジェのドルチェですよー。
ツェルテン↓
クリスマスが近づくと、スーパーのお菓子やパン売り場でよく見かける、ドイツっぽいドライフルーツのケーキ。
そもそも、ツェルテンというのもドイツ語のselten(ゼルテン/珍しい)が語源。
アルプス地方の古い農民料理で、1年に2回だけ焼く珍しいケーキです。
リチェッタはP.35
小麦が育たない北イタリアのパン生地がベースの、ケーキと言うより甘いパン。
現在でも地元では生地をパン屋で買って、各家庭ごとに手に入るドライフルーツや蜂蜜、カッルーベの粉などを加えて作っています。北イタリアで小麦の代用品と言えば、ライ麦です。
グルテンをあまり含まないライ麦からは、長期間保存できるパンができました。
典型的なパンは、スペックやチーズに添えるパンとしても知られるシッュテルブロートなど。シュッテルブロートSchüttelbrot↓
シュッテルブロートはチャツネやフルーツと一緒にチーズに添えて食べます。
最近ボルツァーノにオープンしたサラミやチーズ、パン、ドルチェなどアルト・アディジェ製品専門の繁盛店。プル・スッドティロル↓
店のwebページはこちら
こちらは石臼で挽いた粉と天然酵母のパンやドルチェの店。パニフィーチョ・モデルノ↓
ドイツ系の店は、安心感が違うなあ。
ドイツとイタリアのコラボは最強かも。
そういう意味でもアルト・アディジェは面白い。
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地方料理のお勧め本、『イタリア・イン・クチーナ』
「総合解説」
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