今日のお題は、ロンバルディアのカプリーノ(CIR5月号p.24)です。
カプリーノとは山羊のミルクのチーズ。
ロンバルディアはミラノが州都の北イタリアの州。
ミラノのそばでヤギを飼ってチーズを作っているとは、ちょっと想像しにくいけど、それはそれで見ものかも。
ロンバルディアの山羊たちの移牧の風景。年々難しくなっています。
さすがに今どきの移牧は交通遮断するわけにもいかないので、ロンバルディアはトラックで移動。
カプリーノ生産の中心は山間部。スイスとの国境付近やマッジョーレ湖のロンバルディア側など。
マッジョーレ湖のロンバルディア側にあるルイーノでは、イタリアで唯一DOPが認められているカプリーノ、“フォルマッジェッラ・デル・ルイネーゼformaggella del Luinese”が造られています。
このチーズを作っている農家で飼われているのは、ベルザスカVerzaschaという品種の黒ヤギ。
ベルザスカは野生の血が濃く、半野生状態で飼育され、放牧地で群れのリーダーになるような山羊だそうです。この品種が一匹いると、美味しい草が生えている場所に仲間を誘導するんだって。
おまけの動画。山羊祭りのオルビカ種の見事なヤギたち。
昔はバルテッリーナでは主にこの品種が飼われていました。
ヤギは花や芽を探して山を移動するので、山羊には行けても人間には行けないような場所にたどり着くのは大変でした。
そのため戦後は飼育する農家が減り、ミルクの香りがいいヤギに人気が移ります。
このヤギ、ビオンダ・デル・アダメッロ。
山羊のことなんて全然知らなかったけど、結論、可愛いすぎる!!
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